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JIROの独断的日記
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2006年03月24日(金) 「音訳者、全国ネット設立へ 視覚障害者の利便性向上」←「音読」ではない。「音訳」って知っていますか?

◆記事:音訳者、全国ネット設立へ 視覚障害者の利便性向上

視覚障害者のために小説や雑誌を朗読して録音する「音訳ボランティア」の有志約20人が、全国ネットワークの年内設立を目指している。

音訳ボランティアは図書館や社会福祉協議会を中心に各地で活動しているが全国組織はない。

組織化により、時間がかかる音訳作業を効率化し「音訳図書」を共有できるようになり、障害者の利便性がアップする。

ネットワークでは将来的に音訳図書の索引をデータベース化。障害者から照会があった図書がどこにあるか即座に分かり、ボランティア側も重複して録音する手間が省ける。

ネットワーク設立の呼び掛けには約250団体が応じているという。問い合わせは準備会、電話03(3932)7362。(共同通信) - 3月23日7時26分更新


◆コメント:「音訳」という言葉を聞いたことがありますか?

このニュースは、99%の人は気が付かなかっただろう。

音訳とは何か?

Yahoo!検索で「音訳」と入れて見て下さい。

5番目ぐらいに、「声の花束」というボランティアのサイトが表示される(リンクするためには、事前にメールで連絡してくれと書いてあるので、このような紹介の仕方になるのです。悪しからず)。

「音訳」は「音読」とは違う。もっと大変。

このサイトにサンプルが有るから、それを聴けば分かるが、視覚障害者の為に、普通の書籍だけではなく、雑誌なども音声化する技術だ。

音読と異なるのは、文字だけではなく、雑誌に載っている写真や図表までも言葉で説明する、という点である。

例えば、最新号(だと思う)の「AERA」の表紙には雅子妃殿下の写真が載っている。これを言葉で表現するのである。

服装、持ち物、風景、表情などを、あたかもラジオアナウンサーが実況中継をするかの如く、説明する。ベテラン音訳者はそれが唖然とするほど上手い。

勿論、記事は朗読する。一人では当然無理だから、何人もの訓練を受けたボランティアが手分けして音声化する。

ところが、ここにも難関がある。

聴くと分かるが、雑誌の目次、見出しなどは、普通の話し言葉、書き言葉では用いないような表現が多い。これを、一度聴いて、意味が分かるように読む、独特のコツがあるようだ。

非常に高度な技術であることは、容易に推察出来る。素人がいきなり試みても絶対に出来ないだろう。事実、ボランティア音訳者は、何ヶ月もの訓練を受ける。それは有料なのだ。

つまり、何万円も払って講習を受けて、技術を身につけ、その技術をボランティアに使うのだ。

「音訳」を実践している人がこれほど多いとは知らなかった。

世の中には偉い人達がいるものだ。尊敬する。



しかしながら、これは、国が全面的にボランティアの善意に甘えているわけだ。

それで良いのだろうか?こういうことにこそ、社会福祉予算を割くべきではなかろうか?


◆この類の「善行」はニュースにならないのだね。

これほどの偉業はもっと大々的にニュースで取り上げるべきだ。「永田議員」はもう沢山だ。

私もやりたいところだが、残念ながら声が良くない。アナウンサーのような通る声でないと、聞き取りにくいのだ。



世の中には、アナウンサーやナレーター、俳優、声優のプロではないが、プロを志し、相当訓練を積んだ人、或いはトライしてみたい人がいるのではないだろうか。

そういう人々が「音訳ボランティア」の存在を知らないのは勿体ない。

「ボランティア」だから、無理にやるぐらいなら止めた方が良いが、やってみたいという人がかなりいるのではないかと想像したので、本日の記事として取り上げた。



書いている間に、私の好きな司馬遼太郎氏の「洪庵のたいまつ」を思い出した。

「世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。」


2005年03月24日(木) ソフトバンク系会社がフジテレビの筆頭株主に ソフトバンクも顧客情報470万人盗まれた会社でしたねえ
2004年03月24日(水) ドリフのコントを見て家族でゲラゲラ笑っていた頃の日本が、一番、幸せだったのかも知れないね。
2003年03月24日(月) イラク戦争>捕虜映像の放映、自粛を要請 米国防総省 ←馬鹿野郎。何を勝手な事を言っているんだ。

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