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JIROの独断的日記
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2005年07月03日(日) 関東大震災後:警察署長の朝鮮人保護を記した回顧録発見←偉い人がいたのですね。

◆記事:関東大震災後:警察署長の朝鮮人保護を記した回顧録発見

 

 関東大震災(1923年9月1日)の直後、デマをきっかけに各地で多数の在日朝鮮人が虐殺される中、横浜市鶴見区の鶴見署に300人の朝鮮人を保護した大川常吉署長(当時46歳)と、神奈川県外への放逐を迫る町議員団との緊迫したやり取りを詳細に記した回顧録が、見つかった。

 同署長が朝鮮人を保護した逸話は地元では知られているが、当事者の記録が明らかになるのは初めてという。専門家も「歴史的に貴重な資料」と評価している。

 回顧録は、鶴見町(当時)の町議で医師だった渡辺歌郎氏(当時55歳)が第2次世界大戦前に書いた「感要漫録」全6巻。やりとりは、うち1冊に16ページにわたって登場する。渡辺氏の孫(74)が、横浜市の自宅を整理中に発見した。

 「朝鮮人団が略奪を繰り返し、少しでも抵抗すれば虐殺される」との話が飛び交う様子や、右の下腿(かたい)を骨折した朝鮮人に大勢の若者が暴行を加える現場の目撃談などを記した上で、渡辺氏ら町議団と大川署長の交渉が始まる。

 「率先して朝鮮人を取り締まり、不安を一掃すべき警察が、300人以上を保護するのは爆弾を懐に入れるようなものだ。朝鮮人が決起したら30人の署員で鎮圧できるのか」などと詰め寄る議員団。大川署長は「その話は根も葉もないデマ」と断言。「保護した朝鮮人の所持品検査をしたが、小刀一つなかった。収容後も従順で、握り飯に感謝し涙を流している。一度警察の手を離れたら、たちまち全部虐殺されてしまう。収容人員が増えても方針は変わらない」と譲らなかった。

 さらに「百聞は一見にしかず」と来署、確認を勧めた。これに応じた渡辺氏はデマと確信した。「誰が発したか分からない流言が何の関係もない朝鮮人の命を危険に追い込み、こちらも一時的に恐怖に陥ったことは、実におろかだと恥じるべきだ」と結んでいる。

 大川署長の死後の53年、在日朝鮮人の団体が鶴見区内にある署長の墓のそばに顕彰碑を建て感謝した。

 震災当時の朝鮮人虐殺に詳しい横浜市立大の今井清一名誉教授(近代政治史)は「身体検査の様子や議員との交渉過程が非常に具体的で信ぴょう性がある」と評価している。毎日新聞 2005年7月3日 3時00分


◆コメント:この記事は韓国の人々に知って貰いたいですね。

 

 この記事を読んだ人の多くは、ユダヤ人を救った杉原千畝(すぎはらちうね)やシンドラーを思い出すだろう。

 多くを語る必要は無い。

 関東大震災直後の朝鮮人に関するデマはひどいもので、冷静に考えれば、分かりそうなのだが、なにせ、大地震の直後で気が立っている多くの日本人は朝鮮人を殺したわけで、こればかりは否定しようがない、恥ずかしい歴史的事実である。

 このように、大衆心理が異常に興奮しているときに「正義」を完遂する、ということは、文字で読むと「なるほど」で終わってしまうが、想像力をフル動員すると、大変に勇気が要る行動であっただろう、と、容易に想像がつく。

 大川署長は立派だ。

 立派だ。と、日本の中だけで感心していないで、「命がけで、朝鮮人を守った日本人がいた。」という事実は、何しろ事実なのだから、韓国に対してもアピールするべきだ。

 勿論、それだけで反日感情が消え失せる、というほど世の中甘くはないが、韓国人の中には「おや?」と思う人が出るはずだ。



  我々も一種の「思いこみ」に陥っている。認知の歪み。「過剰な一般化」という奴だ。

 「韓国では、『反日教育』が行われている」、という扇情的なニュースを聞くと、総ての韓国人は日本人を憎んでいるかの如き錯覚に陥る。

 しかし、落ち着いて考えれば、何処の国でも、冷静・合理的な考え方をする人が必ず、いる。いない訳がない。

 韓国人のインテリで、「総ての日本人が残酷であるわけがない」と考えている人がいないわけがない。

 だが、彼らは興奮した大衆に向かって、そういうことは、言いにくいだろう。 だから、こちらから、アピールするべきだ、というのだ。


◆毎日新聞は、折角いい取材をしたのに、何故、3面記事にするのだ。

 

 この記事は、今日付の毎日新聞社会面に載っている。しかし、1面に持ってきても良かったと思う。

 一つの歴史的事実が発見されただけ、といってしまってはそれまでで、今は日韓関係が最悪で、ネット上でも、日本人は感情がほとばしるだけのような意見が多いけれども、そうなればなるほど、中国や北朝鮮は喜ぶ、という国際情勢を視野に入れるべきで、日韓関係はやはり修復するべきなのだ。

 しかしながら、日韓関係を「教科書」、とか、「靖国神社」からアプローチすると、議論は堂々巡りになることは、ここ数ヶ月を見ただけも明らかだ。

 つまり、「謝れ」「謝らない」「靖国へ行くな」「行く」という類の言葉の応酬を続けても、互いに段々ハラが立つ一方であり、関係が良くなるわけがないのである。



 だから、それはやめて、引用した記事の通り、新しい資料により、新たな歴史的事実が明らかになりました。という事実だけを伝える。

 但し恩着せがましいコメントを加えたりしてはいけない。事実のみを発表することが肝心だ。

 方法はいくらでもある。

 官房長官が記者会見で取り上げるとか、外務省のサイトにハングルで掲載するとか、

 NHKが全世界に向けて各国語で放送している「ラジオ・ニッポン」の韓国向け放送で、伝えるとか。

 個人でも、韓国語が出来る人は、知り合いの韓国人にこの話を教えてあげるとか、ルートは沢山ある。

 日本人は、こういうときに遠慮してしまうけれども、悪いことをしたんじゃないんだから。

 過去の日本人の良心的な行動が明らかになった、という事実なのだから、アピールするべきなのだ。

 黙っていると、どんどん、悪者にされる。


2004年07月03日(土) 私が、日本はもうだめだ、と考える理由
2003年07月03日(木) 「地球温暖化により、既にいろいろと不気味な現象が起きている。」

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