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JIROの独断的日記
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2005年03月16日(水) 「飼料検査は不十分」米会計検査院が指摘 ←これで、日本政府が輸入再開したら、「犯罪」ですよ。

◆記事:BSE、「飼料検査は不十分」米会計検査院が指摘

 

【ワシントン木村旬】米会計検査院(GAO)が、米食品医薬品局(FDA)に対し、牛海綿状脳症(BSE)の発生防止で重要な牛の飼料の検査に「十分な体制を取っていない」と指摘する報告書をまとめていたことが14日分かった。米国では日本に対し、米国産牛肉の早期輸入再開を求める声が強まっているが、問題点が判明したことで、今後の輸入再開論議にも影響を与えそうだ。

 米国は97年に牛に肉骨粉の混ざった飼料を与えることを禁じたが、報告書によると、FDAは飼料工場など約1万4800施設を検査したものの、いったん検査を受けた施設の2割(約2800施設)は少なくとも5年間、再検査を受けていなかった。GAOは「このうち数百の施設は、潜在的にBSE感染の高いリスクがある」と指摘している。

 さらに、ある飼料工場では、製造工程のミスで約1年にわたり肉骨粉が飼料に混入し、流通していた。工場はFDAの指摘を受け、自主回収したが、FDAは米農務省に事実関係を報告していなかった。

 GAOは02年の報告書で、FDAに体制の改善を促しており、今回の報告書は「改善はしたが、実効性に限界のある状態が続き、米国の牛をBSE拡大のリスクにさらしている」と指摘した。(毎日新聞) 2005年3月15日 13時22分


◆コメント:米会計検査院、ありがとう。

 

 イラク戦争以来、私はアメリカに対して、どうしても否定的な感情を先に抱いてしまう。

 ことに、大量破壊兵器の証拠などなかったのに、戦争を開始して、10万人以上のイラク人を殺したブッシュ大統領が再選されたときには、まもなく(3月21日)に一周忌を迎える、故・いかりや長介氏の決まり文句「ダメだ、こりゃ。」という心境そのもので、絶望感で、全身の力が脱けてしまった。

しかしながら、冷静に観察すれば、大統領選のときも、アメリカ人の約半数はブッシュ再選に対して強硬に反対を唱えていた良識ある人々であったわけである。

今日、引用したニュースも、このようなアメリカの「良心」が現れたものと見て、評価、賞賛するべきである。日本人は文句は多いがほめるのが下手だ。

これがもし、逆の立場だったら、日本の役人はこのようなレポートは握りつぶしてしまうに違いない、と思うのである。


◆要するにアメリカの牛は、BSEの感染源である、肉骨粉をずっと食っていたのだ。

 

 BSEは異常タンパク質プリオンに汚染された肉骨粉つまり、BSEに感染していた牛から作った飼料を、他の牛が食って感染が拡大するのだから、引用した記事が事実であるとすれば、信じられぬほどのずさんな管理(日本も偉そうなことは言えない。2001年まで、厚生労働省は肉骨粉の輸入・使用を禁止していなかったのだ)と云わざるを得ない。

今もなお、米国では、BSEに感染している牛が存在する、と考える方が自然である。

 感染した牛の全体に対する比率がどれぐらいかは不明だが、この状態で、月齢20ヶ月未満の牛ならいいのではないかとか何とか、論じても、有意義とは思われない。

 そもそも月齢判定は肉質を調べるための手段であり、防疫の目的で用いることが有効なのかどうか、疑問視されているのである。

 ところが、今夜のニュースを聞く限り、ブッシュは日本政府への圧力を緩めるつもりはないようだ。

 輸入再開が遅れたら、米議会は対日報復決議を行うという。

 バカも休み休み云え。

これでも日本政府が、ブッシュの圧力に屈して米国産牛肉の輸入を再開する、と云ったら、小泉内閣は辞めてもらうしかない。と少なくとも私は、考えている。


2004年03月16日(火) 「太陽系最遠の天体発見 地球から130億キロ」←地球に大接近する可能性がある天体も沢山あるのです。
2003年03月16日(日) アメリカは野蛮な国だ。それを支持する日本政府はバカだ。

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