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JIROの独断的日記
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2005年03月09日(水) 1月の景気一致指数88.9%・基調判断を上方修正 ←これだけでは意味を成さないのです。

◆1月の景気一致指数88.9%・基調判断を上方修正

 

 内閣府が9日午後発表した1月の景気動向指数(速報)によると、景気の現状を示す一致指数は88.9%となった。構成指標のうち鉱工業生産指数(速報値)や鉱工業生産財出荷指数など生産関連の指標を中心に改善し、景気判断の分かれ目となる50%を上回るのは2カ月ぶり。

 内閣府は同指数の基調判断を「このところ一進一退で推移している」とし、前月までの「弱含んでいる」から上方修正した。判断の上方修正は2003年9月以来、1年4カ月ぶり。

 同時に発表した数カ月先の見通しを示す先行指数は55.0%で、50%を5カ月ぶりに上回った。

 一致指数と先行指数が共に50%を上回るのは04年8月以来、5カ月ぶり。

 内閣府は季節調整の変更などにより、過去にさかのぼり数値を改定。この結果、04年8月の一致指数は45.5%から63.6%に上方修正された。

 また、内閣府は今後の改定を経た最終的な1月の一致指数について「50%を上回るだろう」とし、2月の指数に関しても生産水準の高さなどから「50%を上回る」とみている。〔日経〕 (15:02)


◆コメント:一回、一致指数が50を大きく上回ったからと言って、景気回復局面と判断することはできぬ。

 

 理由は以下の通りです。

 2月16日に発表された昨年、10-12月期のGDPは実質が前期比-0.1%。但しデフレの時は名目GDPの方が大事なのです。

 実質は量。名目は金額だと思えばよいでしょう。

 日本はモノやサービスの価格の下落が止まらなくて、企業が儲からなくて、従業員の給料が増えず、消費が増えない。

 その結果余計にモノ、サービスの価格が下がるという悪循環に陥っているのですから、名目GDPが大きくプラスの値を示さないと、不況から脱却したとは、言えません。

 不況の定義は実は法律で決まっているわけではないので、経済学者とか経済評論家が色々と持ち出しますけれども、甘い基準に従っていては実態から目を逸らすことになるので、EUが採用している「2四半期(つまり6ヶ月間)連続してマイナス成長なら、不況」という定義に従うと、日本は4四半期連続なのですから、もう、いうまでもないですね。


◆物価はどうなっているか。

 

 総務省が2月25日に発表した2月の東京都区部の消費者物価指数は、前年同月比マイナス0.5%という結果がでました。

 東京都区部の消費者物価指数の「前年同月比マイナス」は実に、1999年10月以来、5年5ヶ月の長きにわたって続いているのです。
 同じ日に発表された、全国の消費者物価指数も、前年同月比マイナス0.3%で、前年同月比マイナスが4ヶ月続いています。

 デフレの定義は日本銀行が2000年10月の日銀月報という刊行物の中で、「物価が全般的、持続的に下落する状態」といっています。

 持続的とは、IMFが「世界経済展望99年10月」で「少なくとも2年間」と定義しています。

 どれも絶対的権威という訳ではないけれども、すくなくとも、これらの定義からすれば、明らかに、日本はデフレです。

 これで、デフレでは無い、というほうが無理です。


◆景気動向指数なんかじゃ分からんよ。

 

 今日は、景気動向指数というのが発表になりました。

 先行指標、一致指標、遅行指標があります。

 一致指標とは、現在の経済の状態を表すインデックスで11系列から計算するのです。

 それで、日経が騒いでいるのは、「一致指標が88.9%だった。」という点なのですが、一致指標は、「3ヶ月続けて、50%を超え」たら、初めて、「景気が回復し始めているかもしれない」と考える一つの目安になる、という数字なのです。

 今日は、2ヶ月ぶりに、50を超えたのです。喜ぶのは早すぎるのです。

 だから、以前に何度も書きましたけれども、冒頭に引用したような、日経の記事の書き方は感心できないのですね。

 つまり、全体を見ればまだまだ日本経済の状態は良くないのに、経済指標の発表があり、その中にすこしでもプラスの材料があると、その点だけを誇大に伝えるのです。

 大本営発表とそれを伝えた新聞とあまり変わりが無いと思います。


◆明日3月10日は何の日か知っていますか?

 

 明日は東京大空襲があった日です。1945年3月10日、アメリカは300機のB29爆撃機で、1665トンの焼夷弾を東京の下町に投下しました。折からの強風にあおられて、40k屬焼け野原になり、たった一晩で、10万人が亡くなりました。アメリカはその後、名古屋、大阪、神戸にも雨あられのように、焼夷弾を投下しました。

 それでも、飽きたらず、同年、8月6日と8月9日に、それぞれ、広島と長崎に原爆を投下しました。あそこは、そういう国です。


2004年03月09日(火) 「有事関連7法案などを閣議決定、弾薬提供など憲法論議へ」皆、それほど、戦争がしたいのかね。
2003年03月09日(日) 誰かを批判しているばかりでは、景気は良くならない。

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