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JIROの独断的日記
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2004年09月30日(木) <中山内閣参与>辞任は補佐官人事が引き金 官邸内で孤立 小泉さん、拉致問題など、どうでもいいと思ってるだろう。

◆記事:<中山内閣参与>辞任は補佐官人事が引き金 官邸内で孤立

 

拉致被害者支援で政府の顔だった中山恭子・内閣官房参与の辞任は、北朝鮮外交をめぐり確執を演じた山崎拓・前自民党副総裁と川口順子前外相の二人を首相補佐官に起用した「小泉人事」への事実上の抗議の意味がこめられていたとみられる。

 慰留せず辞任を了承した小泉純一郎首相の対応に象徴されるように、官邸内で孤立を深め、辞任に追い込まれた面もある。対北強硬派だった中山氏の辞任が拉致問題幕引きの布石となることを被害者の家族会は警戒。パイプ役を失った家族会と政府の亀裂は急速に拡大しそうだ。

 「お疲れ様でした。ありがとう」

 29日昼、首相官邸で中山氏から辞意を聞いた小泉首相から、ねぎらい以上の慰留の言葉は聞かれなかった。これに先立ち個別に協議した細田博之官房長官は記者会見で中山氏が30日付で辞任し、後任は置かないとの結論を淡々と説明。中山氏からどんな説明があったかについて、公表を拒否した。中山氏は「指示された役割はすでに終えました」、首相は「本人の意向も固い。ご主人(夫の成彬氏)も大臣(文科相)になったし」とそれぞれ記者団に語った。

 中山氏が辞任する動機となったのは、拉致被害者5人の家族の帰国実現という節目に加え、内閣改造に伴う山崎、川口両氏の首相補佐官起用だったとみられる。02年9月の就任以来、中山氏は一貫して安倍晋三官房副長官(当時)と連携、対北朝鮮強硬派として被害者や家族会の信頼を集めてきた。

 そうした中で、中山氏は、山崎氏について政府のルートを外れ北朝鮮と直接交渉した際、二元外交を危ぶみ痛烈に批判。川口氏が外相時代に柔軟だった中国・北京での曽我ひとみさん一家の再会場所選びにも反対した経緯があるだけに、両氏の官邸入りで、居場所を失う可能性があった。

 今年5月の首相の再訪朝以来、外務省や官邸とのあつれきも強まっていた。曽我さんの信頼を得て一家再会の立役者となったが、対米調整を経ないままに体調不良を理由にジェンキンスさんをインドネシアから帰国させた中山氏の「荒業」に、外務省は反発した。自民党の安倍幹事長代理は29日、中山氏の辞任に「大変残念」と無念さを隠せず、今後は外交面でも山崎氏の発言力が強まるとの見方も出ている。


◆コメント:拉致被害者及び家族のことなど、小泉は全く考えていない。

 結論から先に述べる。極論だが、小泉純一郎という人にとっては、自分が首相であり続けることが、唯一、かつ、最大の関心事である。

 「改革」とか「人道復興支援」とか、「日米同盟とか」、「拉致問題の解決」はそのための手段に過ぎないのだと思われる。

 2年前に北朝鮮を訪問したのは、拉致被害者を救い出すため、というよりも、「前例のないことを実行して、脚光を浴びる」ことが目的だったのだろう。その証拠に、帰国してから家族に会わず、全部、当時の安倍官房副長官に任せてしまった。

 安倍晋三は、家族から信頼されていた。地方からなんども上京する家族の経済的負担が大変だろうというので、安倍氏がポケットマネーから交通費やホテルの宿泊費を援助したことがあったが、小泉首相は一度もそういうことをしていない。

 訪朝が終わった時点で、小泉首相の頭から「北朝鮮」は殆ど消失したのだろう。

 その安倍晋三氏も幹事長に抜擢された。幹事長は党内の調整係だから、自然、拉致問題から遠ざかることになった。

 それでも、中山内閣官房参与がいたから、拉致被害者は救われていたのだ。横田めぐみさんのご両親は、今回の中山氏の辞任に心底落胆しているが、いままでの労苦に感謝したい、といっておられることからも、それは、明らかである。

 ところが、引用した記事に有るように、小泉、川口らは、自分たちは拉致問題に関して、殆ど何もしないくせに(5月の再訪朝は参院選用であったことは明らかだ)、親身になって拉致被害者家族と相対していた中山参与を、「いびり出した」といっていい。

 小泉は中山氏に「お疲れ様でした。ありがとう。」しかいわなかったという。ここに、小泉首相の人格が端的に表れている。

 今後、対北朝鮮を取り仕切るのが変態山崎では、何も期待できないではないか。このニュースを聞いて、私は心底、小泉はひどい奴だと思った。
 横田さんや増岡さんの心中を思うと、本当に胸が痛む。美辞麗句ではない。現実に今、キーボードを叩いている私は怒りのため、大汗をかいているし、心臓のあたりが苦しいのだ。

 他人の苦しみ、悲しみ、心の痛み。拉致被害者家族の、何十年にもわたる苦悩。こうしたことを想像できない人間が、現在の日本の指導者である。拉致被害者やその家族のみならず、日本国にとって、大変不幸なことだ、と云わざるを得ない。


2003年09月30日(火) 小泉総理、「郵政民営化」が日本にとって最優先課題なのですか?もう少しものを考えてください。
2002年09月30日(月) PTSD

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