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JIROの独断的日記
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2004年07月26日(月) 「小泉首相 五輪選手団壮行会に出席 『期間中は夏休みも』」それどころじゃないでしょう?

◆記事1:小泉首相 五輪選手団壮行会に出席 「期間中は夏休みも」

小泉純一郎首相は24日、東京都内で開かれたアテネ五輪日本代表選手団壮行会に出席し、「今年はぜひオリンピックが開会する8月13日から閉会する29日まで夏休みをとろうかなと思っている」と五輪期間に合わせた長期夏休み計画を披露し、会場を沸かせた。

 首相は52年前のヘルシンキ五輪の際、ラジオに耳を傾けていた思い出を語ったうえで「(五輪期間中に夏休みが取れれば)テレビにかじりついて、私どもの思いを選手の体に送り込みたい」と選手を激励した。(毎日新聞)


◆記事2:復興支援の遅さに驚き=治安理由にならぬ−日本に強い不満表明・ムサンナ州議長

【サマワ24日時事】陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワを州都とするムサンナ州のアハメド・マルゾク州評議会議長は24日までに時事通信社のインタビューに応じ、陸自の活動に対し、「日本の復興支援の遅さに驚いている」「自衛隊の活動が単なるプロパガンダで終わってほしくない」などと厳しい言葉を並べ、日本に対する強い不満を表明した。

 同議長は17日に行われた日本外務省サマワ事務所側との会談でも、日本側の支援が州側の期待をはるかに下回っていると述べ、失望感を表明していた。

 マルゾク議長はまず、「日本は高度な技術力で戦後復興を成し遂げた。われわれは同じように電力、水道供給施設などのインフラ整備を期待している。日本は実行すると約束してくれたはずだ」と述べた。

 その上で、治安情勢について「なぜ日本はバグダッドではなくサマワを選んだのか。それはサマワの治安が安定しているからだ」と指摘。「日本が治安を理由に大規模な事業が展開できないと説明することに非常な違和感を覚える。治安を言い訳にすることはもはや受け入れられない」と主張した。 (時事通信) [7月24日17時1分更新]


◆記事3:会期7日程度に短縮へ 与党、民主の攻勢かわす

 

自民、公明両党は30日召集の臨時国会の会期について、1カ月を要求する民主党との妥協点として検討していた12−15日間を、1週間程度に短縮して決着を目指す方針を23日固めた。民主党が年金改革法廃止法案の提出を見送る公算が大きくなったと判断したためで、参院選の躍進で勢いづく民主党の攻勢をできる限りかわす狙いもある。

 民主党は廃止法案を提出しても否決が確実なことから、徹底審議による世論へのアピールを想定していた。だが与党が1カ月の要求を受け入れないため「徹底審議されないなら提出を見送るべきだ」との判断に傾いている。廃止法案の否決で区切りがつけば、秋の臨時国会で社会保障全般に関する協議に応じざるを得ないとの警戒感もあるようだ。(共同通信) [7月23日19時12分更新]


◆記事4:首相手法に危機感を 報道と読者委員会 (共同通信)

共同通信社は24日、外部識者でつくる第三者機関「報道と読者」委員会の第15回会議を東京・東新橋の本社で開き、小泉純一郎首相の政治手法、皇太子発言と報道の在り方をテーマに論議した。

 前広島市長の平岡敬委員は、小泉首相の政治手法について「年金改革、自衛隊のイラク多国籍軍参加も十分な説明がないまま決めた。メディアが厳しく批判しないと、国会の崩壊につながる」と危機感を表明した。

 明治学院大法科大学院教授の渡辺咲子委員は、首相が参院選後も政権を担当していることについて「(参院選で)支持が得られなかったら、衆院を解散して民意を問うのが憲法の筋道だ」と問題提起。日本総合研究所理事長の寺島実郎委員は、報道機関の世論調査に関し「(参院選では)保守化していたサラリーマンが年金問題で危機感を高めた。社会構造の変化に踏み込んだ分析に欠けている」と述べた。


◆コメント:テレビでオリンピック観戦よりも、サマワに行ってきたらどうですか?小泉さん。

 

全く、この前の参議院選挙はなんだったのか?小泉純一郎内閣総理大臣をはじめ、誰も責任を取ろうとしないが、国民は、年金改革法や自衛隊の多国籍軍参加に関して異を唱えているわけで、それに対して、国政の最高責任者である小泉首相は、まだひとことも説明をしていない。

 本来ならば、記事4で、明治学院大法科大学院教授の渡辺咲子委員が主張しているように、「(参院選で)支持が得られなかったら、衆院を解散して民意を問うのが憲法の筋道だ。」が、今解散したら完全に負けると分かっているから解散しない。

 当然7月30日に始まる臨時国会では、これらの問題に関して野党はしつこく追求すべきだし、小泉首相もせめて臨時国会の会期ぐらい十分にとって、いい加減、詭弁に終始するのは止めて、真面目に国民の問いに答えるべきである。

 それなのに、記事3にあるとおり、与党はなんと、臨時国会を7日間で終わらせようと云う。このこと自体、与党が自らの政策に自信が無く、会期が長引くと不利になると考えている証拠である。

 小泉首相は相変わらずのノーテンキぶりで、「冬のソナタ」のヒロインにあって鼻の下が長くなったと思ったら、次はオリンピックの壮行会に出てちゃらちゃらしたことを云っている。

 「(五輪期間中に夏休みが取れれば)テレビにかじりついて、私どもの思いを選手の体に送り込みたい」って、小泉さん、あんたねえ。貴方の命令で何百人という自衛官がイラクに今も駐留して、先日は集団食中毒を起こしたり、苦しい思いをしてるわけでしょう。それに、「イラクには人道復興支援に行くのです」となんども貴方は云っていましたね?

 しかし、記事2を読んで下さい。イラク人は要するに、陸上自衛隊は何もしてくれない、と思っているのですよ。つい、一週間前の記事にもありますよ。


 

17日の日本外務省サマワ事務所側との会談で、陸自を含む日本側の支援が、州側の当初の期待をはるかに下回っていると述べ、失望感を表明した。(共同通信) [7月18日22時3分更新]


 

云っておくが、私は今でも、自衛隊のイラク派遣には反対である。

しかし、とにかく、サマワの人々は、日本人がテロにやられないように守るから、しっかりやってくれと言っていたのである。それが、陸自は何だかんだ理由をつけて、宿営地の中だけで、作業をしているばかりで、全然イラクの復興支援には役に立っていない、と、もはや、完全にあきれられている。これはまずい。

 彼らが本気になって怒り出したら、日本人を狙っているテロの情報を持っていても教えてくれないだろう。こういう状況になったのは、よく考えないで憲法違反の自衛隊派遣を行ったのが原因である。小泉首相が陸自をイラクに駐留させているのは、アメリカのご機嫌伺いが目的であったことが、最早明らか。全ての最終責任は小泉純一郎内閣総理大臣にある。こんなことなら、さっさと撤収するが良い。

 人道復興支援といえば、新潟と、福井には何故、もっと大量の自衛官を派遣しないのだ?これこそ、自衛隊の正規の任務の一つ、災害派遣出動(自衛隊法第83条第1項)でしょう?日本で災害に遭い、困った人をほったらかしている。イラクでも377億円も血税を投じて建設した宿営地が存在するばかりで、イラク人にはちっとも感謝されていない。一体何を考えているのか?


 

繰り返すが、小泉首相と自民党・公明党は先の参院選で、年金改革法や自衛隊の多国籍軍参加に関して国民から、"No"という意思表示を突きつけられたのに、誰も、責任を取らず説明もせず、国会での再審議もろくにしないで七日間で終わりにしてごまかして押し切るつもりである。

 そのあと、小泉首相は自衛隊の最高指揮官であり、自衛隊がイラクで不信感を買いつつあるヤバい状況にあるというのに、そんなことは全く無視して、二週間夏休みを取って、テレビでオリンピックを見て、「私どもの思いを選手の体に送り込みたい」のだそうだ。

 それどころじゃないでしょう。オリンピック見ているヒマがあるなら、サマワに行って来るべきだ。ちなみに、イラクに兵隊を派遣した主立った国で、閣僚がひとりもイラクに行っていないのは、日本だけだ。


2003年07月26日(土) 「イラク復興支援特別措置法が成立」 日本人が死んでもいいのだね?
2002年07月26日(金) 物騒なことばかり・・・

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