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JIROの独断的日記
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2004年04月13日(火) 「11日に拉致された中国人は解放、ロシア人11人新たに誘拐、イタリア人4人誘拐」もう、無茶苦茶。

◆記事1:イラクで拘束の中国人7人解放、ロシア人ら新たに誘拐

イラクで11日拘束された中国人7人が12日、解放された。バグダッド発新華社電が同日、在イラク中国大使館当局者の話として伝えた。
解放のくわしい経緯は不明だが、カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は同日夜、7人がバグダッド最大のモスクでイラク・ムスリム・ウラマー協会の管理するウンム・アル・クラーモスクで解放されたと報じた上で、「アブウバイダ旅団」を名乗る組織の「解放声明」を映した。新華社電によると、7人は解放後、バグダッド在留の中国人が経営するホテルに収容されたという。7人のうち2人は交通事故で負傷していた。7人は11日、ヨルダンからイラク入りし、ファルージャ近辺で拘束された。


◆記事2:イタリア人4人人質、撤退を要求…アル・ジャジーラ

カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は13日、イラクの武装勢力がイタリア人4人を人質にとり、イタリア軍のイラクからの撤退を求めたと報じた。
 この勢力は「戦士大隊」と名乗っている。日本人人質事件の実行グループ「戦士隊」との関連は不明。

イタリア国営RAIテレビによると、イラク中部ファルージャで先週以降、米国系警備会社で働くイタリア人4人が行方不明となっている。イタリア外務省は13日になって、4人が行方不明となっていることを認めた。 イタリア軍はイラク南部ナシリヤ一帯に約2500人が駐留している。


◆コメント:何がなんだか・・・。

イラクには、多くの国が関わって、何とか混沌とした状態を収めて、秩序をもたらそうとするのだけれども、中国人も(すぐに解放されたが)、ロシア人も、イタリア人も誘拐される。

我々からすると、訳がわからないが、イラクの武装勢力から見れば、他国の介入は「大きなお世話」なのであろう。イラクはものすごい数の部族の集合体で、個人にとって、「イラク」という観念は希薄であり、「何とか族」の構成員である、という意識が濃厚であり、部族長が強い権限をもっているということ。それから、、徹底した「接待外交」の社会であることを知らないと、うまく交渉できないようだ。

中東に詳しい、作家の曽野綾子さんが、「自衛隊がイラクについたら、各部族の長には、日本の4WD車を一台、お土産にするぐらい、気前の良いところを見せないといけない」と書いていたので、大変驚いた。

日本人人質を捕らえた連中が属するドレイミ族というのは、かなりの大部族らしいから、余程のことをしないと、族長が動いてくれず、要するにそれが、なかなか事件が解決しない原因の一つで、もうひとつは、イラク中部のファルージャで、アメリカとスンニ派武装勢力とが戦っていたが、日本人人質が、その停戦交渉の材料として使われている、ということらしい。とにかく、まず、主だった部族長に何とか動いてもらうまでは、事件は解決しないのだろう。


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