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JIROの独断的日記
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2003年08月13日(水) 国会議員の「海外視察」は事前に計画書、事後に報告書を提出せよ

 国会議員には、給料にあたる歳費だけで、1人あたり年間約2400万円が支払われている。毎月の歳費以外にも文書通信交通滞在費、立法事務費、特別交通費などの手当が支給される。さらに公設秘書の給料を含めると、国会議員全体の年間経費総額は500億円にも及ぶのである。

 国会の日数が150日として、1日あたり、一人の国会議員にかかるコストは40万円という大金になるのである。しかも、国会議員には、サラリーマンのような勤務評定というものがなくて、仮病を使って休もうが、居眠りをしていようが、給料及び、諸手当は全額支給されるのである。

 国会議員宿舎という施設は都内の麹町、青山などの超一等地に立てられており、宿舎といってもマンションのような豪華な建物である。間取りは3LDK。この家賃が何と月6万円。

 このように、色々と「オイシイ」ことが沢山あるので、国会議員になりたがる輩が後を絶たないのである。

 毎年、国会が閉幕した今の時期になると、国会議員の先生方は「海外視察」に行く。それも、決まったようにヨーロッパに行くものが多い。この経費は当然税金で賄われている。費用は1人の上限が167万円だというが、私はそんなものではないと、思っている。第一、往復にファーストクラスを使う、と決められているのである。これに関しては、先日、東京新聞が糾弾していた。

 海外視察というからには、国政に役立つ情報収集を目的とするものでなければならぬ。ところが実態は、容易に想像できるとおり、単なる遊びである。現地の大使館員にお供をさせて、昼間は観光、見物、買い物。夜はカジノに酒。そして、金髪美人を抱いてくるだけのことである。

 こんな事だから、国会議員の連中にとっては国民の生活が如何に苦しかろうと、どうでも良いわけである。自分は特権を満喫しているわけだから。

 しかし、このままではいけない。サラリーマンならば、出張するにあたっては事前に計画書に日程、訪問先、その目的、などを記載して稟議を仰ぎ、帰国してからは、詳細なレポートを提出するのが、常識である。

 国会議員も、これからは、事前に、訪問計画を衆議院、参議院、それぞれのホームページで開示し、国民が自由に閲覧できるようにするべきである。そして、国民の直接投票によって海外視察の可否を決定する(ここがちょっと、難しいところなのだが。単なる嫉妬で全部反対する人もいるだろうから)。

 そして、帰国後、1週間以内に同じサイトに、出張して訪問した先、滞在したホテルの費用明細、誰に遭って、どのような情報を得て、それをこれからの国政にどのように生かすつもりなのかを、「報告書」として提出する。提出しない者、提出が著しく遅れたもの、内容が陳腐な者、無用な経費を使ったと判断される者などは、翌年以降の「海外視察」を禁止する.。

 なにせ、ただでさえ、一日40万円のコストがかかる連中なのである。それぐらいの義務は果たすのが当然であろう。


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