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JIROの独断的日記
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2003年06月07日(土) ハチャトゥリアン(「剣の舞」の作曲者)生誕100年

 正確には、昨日である。1903年6月6日に、旧ソ連グルジア共和国で作曲家・ハチャトゥリアンが生まれた。

 私は特別にハチャトゥリアンが好きというわけではないけれども、生誕100年という、区切りの良い記念日なのに、新聞の文化面など見ても取り上げられていないし、何か行事があった様子もないので、一応書いておこうと思う。

 といってもさほど詳しい事は知らぬ。

 ハチャトゥリアンといえば、組曲「ガイーヌ」の中の一曲、「剣の舞」だけが突出して有名である。彼が生まれた場所は南カフカス地方と呼ばれるが、この近辺は色々な人種がいて、アゼルバイジャン、アルメニア、グルジアの三つの共和国がある。ハチャトゥリアンは生まれたのはグルジア共和国なのだが、人種としては、アルメニア人なのである。

 「剣の舞」はクルド人の民族音楽から題材を取った作品だが、半音階的な旋律と、その後にくるトロンボーンのグリッサンドが、聴く者に強烈な印象を与える。

 「組曲」ガイーヌと称されることが多いけれども、もともと、バレエ音楽である。ガイーヌは本当は「ガヤネー」と言うのが正しいらしい。アルメニア地方で起きた事件を題材としたバレエなのだが、「ガイーヌ」はその女主人公の名前である。

 当初はバレエ音楽、つまり、伴奏の音楽だったのだが、音楽自体の出来があまりに良いので、後にオーケストラのコンサート用の組曲が作られた。今では、その組曲全曲が演奏される事は殆ど無く、専ら「剣の舞」がアンコール・ピースなどとして演奏される。

 他に、コンサートで採り上げられるのは「ヴァイオリン協奏曲」だが、なにしろ、ヴァイオリン・コンチェルトには名曲がたくさんあるので、それと比較した場合、超一流の作品とは言い難い。私も聞いたことはあるが、あんまり印象に残らなかった。

 これらの他にも、3曲の交響曲を初めとして作品自体は沢山あるようだが、私は聞いたことがない。しかし、世の中には必ずいるのである。ハチャトゥリアンの曲なら殆ど知っている、などという人が・・・。

 確かにクラシックの曲は数え切れないほどあるから、人があまり聞かない作曲家の作品から名曲を見つけるというのも、面白いかもしれない。クラシックには、そういう楽しみ方もある。


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