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JIROの独断的日記
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2002年11月13日(水) 本日の、テレビドラマ「サイコ・ドクター」における情報は概ね正しい。

自分が、回復途中のうつ病患者であるから、「サイコドクター」という日本テレビ系列で放送されているドラマが少し気になっていた。しかし、大抵この手のドラマは乖離性同一性障害(多重人格)とか、滅多にない症例を大袈裟に演出することが多いので、あまり見たくなかった。
 
 ところが、本日放送分は「うつ病」を取り上げていたので、試しに見てみた。概ね正しい情報が含まれていたので、安心した。

・うつ病は病気であって、怠けではない。

・うつ病は治る病気である。

・うつ病は「気分障害」であり、人格や知能に異常を生じる病ではない。

・うつ病患者を励ましてはいけない。

・うつ病の症状が重いときは、動く事すらままならぬので、自殺の心配は少ない  が、治りかけの時、つまり、自殺するだけのエネルギーが回復したときは要注意 である。

・うつ病は直線的に治るものではなく、症状の軽快・悪化の波を繰り返しながら長期的に寛解する、という経過をたどるものである。

・うつ病の最中は、思考が全て否定的に傾き、現実を客観的に把握できていない。 従って退職・離婚、転居など、人生の重大な決定をしては(させては)いけない。

というようなものである。無論、他にもいろいろと治療上の課題はあるが、要点は押えていた。しかも、患者役の演出も「うつ病患者は異常者」という誤解を与えないように配慮されていた。

一般の方々は、自分には無関係な話と思っているかもしれないが、日本人の7人に一人は生涯に一度はうつ病エピソードを経験するといわれている。交通事故に遭う確率が1万数千分の一であることと比較すれば、うつ病になる可能性がどれほど高いものかが分かる。最早、うつ病に関する基本的な知識は、誰でも知っておく必要がある。


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