外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2002年11月02日(土) タバコには厳しいが、酒には寛容な社会

 千代田区の一部で歩きながらの喫煙や吸殻のポイ捨てに対して罰金が科せられるようになった。世の中はタバコを吸う人には非常に厳しくなっているが、いつも疑問に思うのは、それでは、酒が世間に迷惑をかけていることもしばしばあるのに、何故、これについては議論が起きないのだろうか、ということである。

 タバコの煙はタバコを吸わない人にとって、煙たくて迷惑なだけではなく、健康をも傷つけるからだ。というのであろう。が酒飲みも十分に迷惑である。

 酒癖が悪い人にからまれるのは実に不愉快だし、女性ならば、酒の席だというのでセクシュアル・ハラスメントに属する行為の被害を受けた人は、相当な数に上る筈だ。タバコの害は肉体に直接影響するから禁煙を推奨するという人が、酒飲みが他人に与える精神的な害について考えたことはあるのであろうか?

 日本は酒飲みには異常に寛容な国だ。精神障害者の刑法犯に占める割合は0.1%で、一般に想像されているよりもはるかに低い。一方酔っ払いが喧嘩で人を殴ったりするのは、毎日、日本のどこかの路上で繰り広げられている光景であろう。

 アルコールはれっきとしたドラッグであり、これほどかんたんに、人格を変えてしまう強力なドラッグが、自動販売機で簡単に変えるのである。(タバコを吸って、人柄が変わり、喧嘩を売るようなことは周知のとおり、無い。)

 タバコのポイ捨てが町を汚すから罰金を取るのであれば、酔っ払って路上にゲロを吐いたものからも罰金を取るべきではなかろうか?

 嫌煙権を主張する人は、何故酒に関しては言及しないのであろうか?酒は自分も好きだから・・・という理由であるならば、身勝手すぎる。


JIRO |HomePage

My追加