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JIROの独断的日記
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2002年09月14日(土) うつ病のテレビCM

 あまりテレビを見ないので気がつくのが遅れたが、うつ病についての啓蒙的なCMが流れている。気軽に病院に行きましょう。何も特別な事ではないのです。ということをさりげなく伝えている。
 私はこれは素直に良い事だと考える。うつ病に罹っていて、自分でもどうも調子がおかしいと思っていても、精神科の敷居が高いと感じてなかなか治療を受けない人は大変多い。本の世界では「精神科へいこう」など、易しく書かれた本がたくさんあるが、そういう本を買うのすらためらわれる、という人もいる。
 テレビCMの情報頒布能力は強力である。これを見て、手遅れにならないうちに治療を受ける人が増えて欲しいと心から思う。また、一般の人がうつ病に対して抱いている陰鬱なイメージ、偏見が少しでも払拭されることも願って止まない。
 うつ病患者の苦しみは、病気の症状そのもの以外に、周囲の人々(しばしば家族までも)の病気に対する無理解によってもたらされるところが大きいからだ。「気の持ちようだ」「たるんでいるんだよ」「怠け心だろ?」「現実から逃げたいんだろ?」・・・このような言葉で、如何に多くのうつ病患者が傷つき、症状を悪化させている事かはかりしれないのである。
 自分が経験した事が無い苦しみはなかなか理解できないものかも知れないが、それを補うために人間には「想像力」が備わっている。「思いやり」は想像力を発揮させることに他ならない。


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