再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 ざっと思うこと。

青年劇場の本番が開け、
智の巨人の書いた計算され尽くした脚本を土台に、
費やしてきた分の成果と、
そんなのお構いなしに、一過性の瞬間だけを捉えて、
あきらめた、だの、負けた、だの
言われることを尻目に、
客席は、沸いている。
そりゃそうだ、と思っている。
客席の好不評が一義ではないけれど、
そうなるだろう質の稽古を積んできたし、研鑽してきた。
まだまだの部分もあるけれど。


何も言うまい、
そして評判はヒトの態度をも豹変させる。
それもいつものことだ。
客席と出逢ってやっと成立するのが演劇だけれど。
そして態度を風を見て豹変させる大人は嫌いだ。
アナログな世界をどうしても構築していく以上、
ヒトへの期待と信頼は、崩されても壊されても、もっていなくてはならない。
もてなくなったのなら、それは辞める時を意味する。
今回の芝居の中身じゃないが、味方の中に敵がいた!なんて思う。けど、これ回避するのはカンタンで、最初から味方だと思わなければいいのだよね、すると何が起きてもあまり消耗することも、ないのだから。

予想はいい意味で裏切る。そして期待には大いに応える。そうゆう作品だ。そしてこう確信を持って言える作品は、実はそう、ない。
もっと先の世界が魅せられる筈なのは、
それが「島」の時と似て、
でも、人数の多寡があるからか、
自分に相手に貪欲に拓こうとする人がいる反面、
ここ止まり、
で安定する人たちがいるのはどうしてなのだろう。

モノづくりの深淵と、自由と、
苦しさと、だからこその楽しさと。
そして現場から起こる無限大の創造を、
発見し続ける日々でいたい。


今日から3日間は沖縄での稽古。
ざっと最後まで触って、

その限りではない

ことを、しっかりと刻みたい。

2019年09月17日(火)
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