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■ 中間発表「待つ」戯言。
演出の戯言 鈴江俊郎作「待つ」。 この台本が書かれたのは、22年前。 世間は色んなことにまだ大らかだったのかもしれない。(とはいえ、1995年は色んなことの起きる年ではあるのだけれど)現代的に言うと、大きく「問題ある」(笑―最初の稽古場の空気的にゆうと)人々の織りなす群像劇。
誰かと繋がっていたかったり、 誰かが解ってくれないと怒ったり、 誰かが連れ出してくれないか願ったり、 こんな筈ではなかったと悔やんだり、 些細な出来事を喜んだり、 現状を憂いたり、 他人を羨んだり、
きっとこの作品の登場人物たちは、世界を救うような英雄にはなれないし、 歴史の教科書や、新聞に載るような大それた事件や徳のある行為もできやしない。 でもそれでも、人生の意味なんて事にふと足を止めて、ジクジクと考えてしまうこともある。 どこか、誰かに、自分に似たような、どうにも仕様のない普通の人々。 自分を振り返ればわかる、人は一面だけでは判断できないのだ。 俳優は心の在り方の専門家でなければー
小さい世界から、大局を見つめたっていいのだ。(大きな世界は後期にね) 役を見つめ、自分を見つめる 彼らは何を「待つ」? 本日はお暑い中、ご来場ありがとうございます。 狭いところで恐縮ですが、最後までごゆくっくりご覧ください。
藤井ごう
2017年07月28日(金)
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