再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 ひとちがい。

ひとちがいである。
それは、きっと別の人のことである。

と気がついたのは、これはもう十分ほど話したところで、
しかも、最初はちゃんと会話が合っていたところから出発しているので、途中で違和感を感じたのである。
で、どうしたのかと言うと、
「それは、あの人のことじゃないですか?」
というのもどうかと思われ、なんとなく、そういうことにして、
した仕事に関しては、
わたしはそれは「助手」でした。
と会場まであっていたので、せめてもの事を(嘘ではないように)言ってみたりして、
多分先方が、言ったのは「会場」のことではなく「劇団」で、
さらには、当該事としてわたしは「助手」ではなく、「作家」だと思っているに違いないのだが、
どうにも面倒くさいので、訂正せずに別れる。
ま、いいか、である。
間違ったのはわたしじゃないし。

で、この後のことを想像してみる。
「あ、あの時お話させてもらった」
きっと先方は、あの人に出会った時にそう話すはずである。
で、また「????」に包まれる。
というか、また面倒で「?」に触れるのもなんなんで、「あーそうです」なんて会話になるやもしれない。
または、
「いや、お会いしてませんし、そもそも、そんなところに行ってないです」
なんて律儀に答えられて、大いに困るか、
その前に、気がついてまたわたしに会って、
「いやぁ、あの時、別の方と勘違いしてまして」
なんてワザワザ言われて、こっちが大いに困るか、
もっと極端に
「あの時嘘をつかれた」
と居直られたりして…

ひとちがいである。
で、これが、まったくの違う畑の話ならいいのだが、
記憶のどっかでくっついて(先方の)しまっているのだから、タチが悪い。
途中から違うから、ややこしいのである。

なんでもいいけど、ちゃんと調べてくださいね(笑)



2009年12月04日(金)
初日 最新 目次 HOME