再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 ちゃんと祝いたいのだ。

いや、めでたい。
本日は大学時の同期(女子)の結婚式だった。

とはいえ、卒業後十年(改めて思うと驚く)なので、他に同期がいかばかり来るのかは不明。確実に、わたしの他に二名は来ると思うのだが(女子)…

招待状には、披露宴の時間と、プラスあの、小さい紙で「式にも参加いただきたく、何時何分集合云々〜」も入っていた。
で、あろうことか、ロビーにてしりあいを一人も見つけることのないまま、式場へ向かう。(式場、ロビー、披露宴会場は階数違い)嫌な予感。
というか、めでたい席で嫌な予感もあったもんじゃないが、誰も知り合いのいない結婚式、あれほど居場所のない心地になるものはない。
且つ、新郎側でなく新婦側の招待だった場合、なんだか困るのである。
別に、なんもないのだが、「こいつ誰だよ」感一杯。
「え、一人?」目線、受けている気分。元来、パーティーとか、不特定多数がいる会は好きではないし得意でもないし、私自身が、他人の懐に土足で踏み込むタイプの人間が嫌いなので、なるべくなら行かない。
気を遣われて「どのご関係ですか?」なんて聞かれるのも、疲れる。
が、どーしてもお世話になってたりした場合は、覚悟を決めて行くのだ。そう、「覚悟」が必要なのだ。で、今回ー

覚悟もしていない は 新婦の友人 である


挙句、式場、普通、前から父母、兄弟、親類縁者、そして後ろに友人となるのだが、友人の席には、男子わたしばかり。別に気にしなければいいのだろうが、自意識過剰と言われようが、居づらいのだ。
自分の結婚式の時は、「決して一人になる人がいない」ということをモットーにした。それは正しいと思っている。
で、結局、来るはずと思っていた二人(女子)は式の間中訪れることもなく、遠慮がちに写真を撮ったりしながら(笑)、しかしめでたかった。
知り合いと共有したいものである。

そして山場、恐れおののく、集合写真だ。
しかも、ちゃんと、しっかり、並んで、写真部屋で撮るあれだ。
これがまた、知り合いがいないと、さて、いづらい。
なるべく端のほうに収まりたい。これが終われば、飯を食うか、茶を濁すか、タバコでごまかすか、酒を浴びるかしていれば良い披露宴だ。そこまでいけばなんとかなる。(どんな捉え方だ…)
そう思うこと、それだけが救いなのだ。巧い事、目立たぬように、やり過ごしたいのだが、わたしはどうも目立つ…←普段からの格好も問題があるように、こういう時だけは思われる。
「お兄さん(←他に呼び方が思いつかなかったと思われる)、上にあがってください、はい、はい、そうです。あ、もうちょっと左へ」と、子供のようにアシラワレ、恐怖の集合写真も無事終了し、披露宴会場へ。

気になっているので、まず先に「席次表」を見る。
やはり、別二名の名前はしっかりあるではないか…
そして二人、ぎりぎりに登場(新郎新婦の入場のちょっと前)。それでも、こっちは落ち着くから不思議である、どんだけ小心者だよ!と思いつつ、写真の時来いよ、とか思う。

で、宴も無事終わり、帰りがけ。
「あれ、ごうは、式に呼ばれたんだね。」
「うん。呼ばれなかった?」
「呼ばれないよ、あたしら、とっくに着いてたんだけどさ」
「いや、んなはずなくね?」
「だって、披露宴○時って。」
「小さい紙入ってなかった?」
「小さい紙?」
「挟まってたはずだよ、×時集合してくださいって」
「まじで?」

  と、封筒を開ける。

「あ。」
「……。」
「これ?」
「それ。」
「ああ、見てなかったな。そーか、なんでごうだけよばれたんだって言ってたんだよね。」
「……。」
「出れる時間には来てたのにね、とっくに。いや〜、もも(新婦)に殺されるなこりゃ」

  と、笑う。

「…………。」


もう、この際、わたしの気持ちがどうだったのか、とかとか、全部置いておいて、

新郎新婦の思い、他人たち、知らず。
ちゃんと、祝われたいのだ。


2006年11月19日(日)
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