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■ 整理しきれないこと…
つい先日、私自身、大変大層お世話になっていた方が亡くなった。 というか、とてもかわいがってもらっていた方である。 というか、よく呑んでいた方である。
四十代。
というか、愛想はあまりない、皮肉な方である。 というか、やる気はあるけど、それを表に出さない人である。
小学生の子どもが一人…
というか、本年二月に行った足利の公演の美術も、病室で平面図ひいてもらった人である。 というか、R-viveのわたしが手がけていた時の美術(企画其の一〜七)のスーパーバイザーのような人である。 スーパーバイザーの意味はなんとなくしかわからない。 というか某養成所を出て、もう関係ないのに、何度公演のバラシをやらされたか、わからない。そんな人で。 そのかわり、舞台は必ず招待してくれていた人で…
お母さんより先に…
というか、R-viveも私も、この人なしにはなかったかもしれない人である。 というか、誰でもそうなのかもしれないが。 というか、前回から舞台美術、舞台監督を私の手から離して、その人に頼まずにいたとき、「それで相談なかったのか」とさびしそうにしていた人で。 というか、毎度毎度「おまえのとこは、面白いっていうから、行きたいと思ってるんだよ。」といったまま、R-vive一度も見に来なかった人で。 というか、「空いてりゃ、俺がタダで美術もブカンもやってやっからさ」そうやって、これから始まる企画其の九、六月のことも言ってた人で。 というか、そんな話を入院前、年末にしていた人で。
私が演出をやり始めたきっかけの仕事で、「背中が演出家っぽいじゃん」としっかり皮肉をいってくれた人で…。
きっと表立って何も教えようとはしてくれなかっただろうが、まだまだ教えられる、得られる、鍛えられる、そんな可能性を残したまま。 そしてきっとこれから、下もできて自分の好きなように、劇団外の美術なんかで活躍していただろうにさ。 これからやっと、ちゃんとした仕事として同等にお付き合いできるようになることができるかもしれなかったのにさ。
「顔見せに来いよ」
なんて普段言わない言葉を残したまま。
どうしていいかわからないじゃないか。 どうすることもできないけど。 整理しきれないこと。
ご冥福をお祈りします。 とりあえず、ゆっくりお休みください。 とりあえず、悔しい。
2006年04月18日(火)
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