スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
母が退院して二週間以上経つ。
退院した時に比べると少しは良いと思いたい。
これは、私が思いたいと思っているだけで
実際の母の体調は良いとは言えない。
昨日もしんどいと言っていた。
体中がどてんとしんどい。
鉛をつけているかのようにしんどいと言う。
入院する前に比べると確かにしんどそうだ。
これが治療の副作用の影響なら納得できる。
母にある人が言った。
二週間くらいしたら楽になると。
母はその人の言葉を信じて待っているようだった。
私は病状というものは
人それぞれで、他人と比べることをしてはいけないと思っている。
だから、母が二週間以上経っても
なかなか回復しないのは仕方ないと思う。
母は来月89歳になる。
いつ何が起きてもおかしくない。
母は最近よく言う。
父の七回忌を絶対にするのだと。
その口調があまりにも強いので反対に心配だ。
本当は後二年とちょっと元気で居てくれるか不安だ。
私は毎日母の家で過ごす。
食事の世話をして一緒に食べる。
母は今はまだ食欲もあり
量は多くないが、私と同じくらい食べる。
美味しいとも言ってくれる。
ご飯がおいしく食べることが出来る間は大丈夫だと
私が勝手に思い込んでいる。
毎日パジャマで過ごしている母、
化粧もしないでかつらもかぶらない。
本来の母を考えるとそんなことはないはずだ。
人のためではない、自分のためにきちんと身だしなみを整える母だ。
母がパジャマを脱ぎ普通の服を着て
化粧もして綺麗になろうとした時
母は回復したのだと思う。
誰でもしんどい時に身なりのことまで気が回らない。
春が過ぎ初夏となった頃には
母のパジャマ姿にさようならをして
一緒に高島屋へでも行けることが出来る日を
心待ちにしている。
スカーレット
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