スカーレットの心のつぶやき
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2008年07月29日(火) カキ氷の思い出

「暑い夏にはカキ氷!」そんなキャッチフレーズがよく似合う、

猛暑の日々が続いている。

私には忘れられないカキ氷の思い出が二つある。

ひとつは、一昨年の6月に亡くなった父との思い出だ。

父は、食事は勿論のこと、水さえ吐いてしまう状態だった。

医者には止められていたが、

ひとさじのカキ氷を欲しがる父の口元に、

真っ白なカキ氷を作り、

砂糖を少しかけて父の口に運んだ。

あの時の父の嬉しそうな顔は忘れられない。

二つ目は、私が小さい頃の思い出だ。

あの頃の我が家は、

お店で売っているカキ氷を食べる経済的余裕もなかった。

夏休みになると母は10円を私の手のひらに握らせ、

氷屋さんへボールいっぱいのカキ氷を買いに行かせたものだ。

その氷を落とさないように、

溶けてしまわないうちに、走って帰った。

勿論、氷の上にかける蜜もない。

買って帰ったかき氷の上に、

パラパラと砂糖をかけただものだったが、

最高の味だった。

最近、店で見かけるカキ氷は、

フルーツやアイスクリームが乗った、

高価で贅沢なものが多い。

でも、私が一番食べたいのは、

懐かしい素朴なカキ氷だ。

そして、父の仏前にもそっと供えたい。


スカーレット