スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
今、ある本を読んでいる。
それは内田康夫の「靖国への帰還」という本だ。
この本を新聞の広告で見た時から読みたいと思っていた。
内田康夫といえば
浅見光彦シリーズで良く知られている。
彼がこの本を書き下ろした時
どんな気持ちだったのかと思い浮かべてみた。
本の帯にはこう書かれている。
「大切な人を想うこと。
ただ未来を信じること。 これは、私の代表作になるかもしれない。
あの日の空、あの時の想いは、
いまとつながっている。
若者たちが純粋に生き、散った時代があった。
そしていま、信じることを忘れた現代に
彼は何を見るのか。
還るべき場所を失くした青年が探し求めた指名とは。」と。
あの大東亜戦争の時、
本土に焼夷弾を撒き散らすB29を迎え撃つべく、
死闘を展開する日本航空隊に配属された学徒動員された
主人公はB29を撃墜した後行方不明になり
彼は戦死者となって靖国神社に祀られる。
そして、現代にタイムスリップした彼は
あの時、自分たちが死んでいった意味を
靖国への想いとして語るのだ。
この本の中で語られる
靖国神社への想いは
日ごろ、私が考えていることを代弁してくれている。
「靖国で会おう」と言い合って命をかけた彼らのことを
今生きている我々がバカだったとか
戦争の狂気の中での想いだったとかと批判する権利はない。
靖国神社が戦意発揚の意図を持って作られ
その目的に利用された施設だったとしても
それは分かりきったことであり当たり前のことである。
時代が変わり、情勢が変わったからといって
それが間違っていたと非難するのは
彼らが抱いていた信念を
全否定するものではないだろうか。
彼らは天皇陛下のためと信じて死んで行ったが
天皇陛下はイコール日本国家のことである。
そして、国家は母につながるのだ。
日本のため、家族のために
死にたくなかったとしても
潔く命を捨てたのである。
昨日は成人式だったが
果たして今の20歳の若者が
彼らの想いを理解するのだろうか。
日本国のために死ねるのだろうか。
最後に主人公は「月光」に乗り
靖国への帰還を信じて
雲の中に突っ込んでいった。
彼は、今靖国で仲間たちと再会を果たしているだろうか。
重い、存在感のある一冊だ。
スカーレット
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