スカーレットの心のつぶやき
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2005年12月30日(金) 第九とベートーベン


早いもので明日は大晦日、

大晦日といえば、

ベートーベンの第九交響曲最終楽章「合唱」だ。

「合唱」は我々のよりよい未来に対する人々の希望を表している。

心の中から生きる勇気が湧いてくる。

しかし、

この素晴らしい作曲家ベートーベンの一生は、

苦難に満ちたものだったようだ。

モーツァルトとは対照的に

あまり裕福ではない家に生まれ、

父親から生活のために音楽を強制され、

過酷な練習に耐えながら孤独で辛い毎日を過ごした。

優しかった母親との死や

淡い恋心を抱いた教え子との悲恋。

そして、

音楽家としては致命的な難聴という苦しみの連続だった。

そんな苦しみの中で出来た

あの有名すぎる交響曲第五番「運命」の冒頭の「タタタターン」は

まさに「過酷な運命が扉をたたく音」だった。

運命を聞くたびにスケールの大きさと

彼の負けないという強い意志を感じる。

第九を作曲した頃は、

全く耳が聞こえない状態だったとは思えない素晴らしい曲だ。

ベートーベンの心と音楽には、

自由への憧れと人間の尊さを信じる気持ち、

あらゆる苦難に立ち向かっていく

人間の勇気がみなぎっている。

そんな彼の人生を思いながら、

改めて大晦日に第九を聞いてみたい。


スカーレット