スカーレットの心のつぶやき
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昨夜のお月様は本当に綺麗だった。
旧暦の8月15日、
中秋の名月だった。
昨日はお天気も良くて
まん丸で暗い空にくっきりとその姿を見ることが出来た。
少し赤みを帯びた月だった。
外に出てしばらく眺めていた。
去年のお月様を見たことを思い出した。
あれはブルームーンといわれるものだった。
ひと月に二回満月を見るのがブルームーンと言うとかで、
私はこの月を共有できることに心をときめかせた。
何でブルームーンなの?と
私の心の中に聞かれたような気がした。
まるでそれが昨日のように感じたのは何故だろう。
今年の月は一人で眺めた。
もしかしてあの人も同じ月を眺めているのだろうか・・・
私の言った言葉なんてもうすっかり忘れているだろう。
でも、もし昨日のお月様を眺めたら
少しは私のことを思い出してくれたかもしれない。
そんなちょっぴり感傷的な気分になった。
後撰集に次のような歌がある。
「秋の夜の月の光はきよけれど 人の心の隈は照らさず 」
秋夜の月光は冴え冴えとして濁りなく清らかだけれど、
あの人の心の奥までは照らさないのだろう。
という意味だろう。
そう、どんなに月が明るくても
私にはあの人の本当の気持ちまでは見えない。
もしあの人が同じ月を見て
私のことを想ってくれたとしたら
たとえ会えないにしても私は嬉しい。
もう直ぐ秋の彼岸だ。
朝晩はめっきり涼しくなってきた。
日中はまだまだ暑く夏を感じるけれど、
夜ベッドに入り
外からの月の光と虫の音を聞いていると
「ああ〜秋だなあ・・・」という気がする。
そして私の大好きな10月も目の前だ。
心の中のもやもやも
この澄み切った月の光の中で消えていくかもしれない。
そんなことを思いながら昨日のお月様にそっと言ってみた。
「来年のこの月を私はどんな気持で眺めるのかな」
スカーレット
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