スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
あれは、私が中学生の頃、私には一人の文通相手が居た。
相手は同じ学年の男子で隣の県に住んでいた。
中一の頃に友人の紹介で知り合い、
それから大学生になるまで文通は続いていたように思う。
高校生になる頃、私は彼が住んでいる町が見たくて行ったことがある。
でも、結局は家を訪ねる勇気もなくて行けなかった。
彼と手紙で話した内容や彼の写真まで今も覚えている。
彼との文通が途絶えたのは、
私が心臓の手術をした19歳の頃だった。
私にはその頃付き合って居た人も居たし、
彼が東京の医大へ通っていたせいもあって
自然消滅してしまった。
それから30年が過ぎた。
その間、時にふと彼のことを思い出すことがあった。
顔は勿論中学生の頃の彼の顔だし、
今53歳になっている姿は想像できない。
そんな彼のことを思っていたからか、
偶然彼の名前を打ち込んで検索してみたら
彼が故郷で医者になっているのが分かった。
ネットって怖いなあ・・・と思っていたけれど、
こんな感じでまた彼の存在を確かめることが出来るなんて
本当に凄いと思う。
彼が脳神経外科の医者になり、
スポーツドクターになって活躍しているのが分かった。
本当に懐かしさでいっぱいになった。
でも、それ以上の気持ちは湧かなかった。
あの中学生の頃の気持ちを大事にしたいと思ったからだ。
元気で居てくれたことが分かっただけで嬉しい。
一生会うこともなく
文通相手だけの関係で終わる男女の仲も良いものだと思う。
これからも彼が益々の活躍をされることを心から祈りたいと思う。
スカーレット
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