スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次過去未来


2004年09月09日(木) その立場にならないと

頭の中でいくら想像しても、

実際にその立場にならないと分からないことはいっぱいある。

楽しいことや嬉しいことなら、

相手の幸せそうな笑顔を見ているだけで、

その人の喜びや感激がこちらにも伝わってくる。

でも、悲しみや辛さは分かろうとしても

決してその人自身が感じている痛みと

同じ痛みを感じることは無理だと思う。

今回の台風で、被害を受けた人は

日本中に沢山居る。

中には家族を失った人、

家屋を失った人、

田畑を失った人も居る。

家や田畑は残ったにしても、

床下、床上浸水で家に住める状態ではなく、

近くの公民館へ避難している人たちも沢山居る。

こんなときこそ、国の行政は

力を発揮すべきだと思う。

知事や市長が現地を視察して

目の前でその状況を見たとしても、

実際に彼らが被害に合っていないとしたら、

市民の気持ちが分かるはずがない。

公民館に避難している人たちに向って

市職員が「ここはいつまでもこうして使えるところではないから

     なるべく早く家に帰れ」と言ったそうな。

年老いて、家に住めなくなった人たちが

家に戻れるはずのないことに気付かないのか!

泥にまみれた家財道具や畳の始末や掃除は誰がしてくれるというのか!

他人事のように簡単に言ってのける市職員が信じられない。

見舞いに訪れた知事や市長自ら、

先頭に立って、後片付けをすべきだと思う。

予算がないというだけで、

仮設住宅の設置をしないのも変だ。

人間の値打ちは、相手が苦しい立場や困っているときにこそ

分かるものだと思う。

オリンピックで沸き返った日から数日後に、

今度はこういう被害で泣いている人たちが居るのだ。

行政はもっと国民、県民、市民のための政治を考えて欲しい。

幸い、私の所はなにも被害は無かったけれど、

TVで被害の様子を見ると心が痛む。

自衛隊派遣だなんだかんだと言う前に、

もっとこうしたことをきちんと考えて欲しいと心から思う。

その立場にならないとわからないというのは

結局逃げているだけのことだと思う。


スカーレット