スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次過去未来


2004年05月20日(木) 失くしてみて

人は自分にとってそれがいかに大切なものであったかどうか、

失くしてみて初めて分かるものである。

自分自身の心の中で長く温めていた思いも同じ、

物ではなくて形に表せない心を失ったとき、

形としてある物を失ったときとは比べることの出来ないほどの

喪失感を味わうのではないだろうか?

人を想う気持、

人を愛する気持ち、

人を幸せにしようと思う気持、

それらの気持ちが自分の心の中からなくなったとき、

もう二度と立ち直れないくらいの悲しみを覚える。

自分の心の中だけで、温めていたものなら、

相手に通じていない分楽かもしれない。

恋をするなら片思いが一番良いのかもしれない。

恋には相手が存在する。

そして、自分自身が相手を想う気持と同じ気持ちが

相手から返ってきて初めて、

その恋は成就するものだ。

恋は人の心を明るくする。

恋は人の心を暖かくしてくれる。

恋は人の心をやさしくする。

恋は魔物だというけれど、

確かにそうかもしれない。

恋をしていると、

自分の心だけではなく、相手の心さえも見えなくなってしまう。

恋は盲目の言葉の通り、

何もかもばら色に輝き、

相手の欠点は長所に変わる。

何もかも見えなくなって、夢中になって、

そして、ある日突然、まるで風船がぱちんと割れるように

自分の心のあのときめきも消えることがある。

相手の心の中の自分への気持ちだって同じだ。

絶対に嫌いになることなんてないと信じあっていた者でも、

夢中になっている時期を過ぎ、

現実を見るときになって、

色々なことが見えてきて、恋は終わる。

勿論、その恋が永遠に続くと信じているからこそ

幸せなのかもしれない。

恋を失ったとき、

人はこんな辛いことが世の中に存在するのだろうかと悲しみに暮れる。

自分がこの世で一番悲劇の主人公になったような気持ちになる。

そして、食欲をなくし、夜も眠れなくなり、

遂には私の経験した心の病気にさえなることがある。

自分を失くしたまるで抜け殻のような状態で日々暮らすことにもなる。

そしてその恋を失ってみて初めて気づくこともある。

本当にあの時の自分の心に嘘はないだろうか・・・

本当に素直な心だっただろうか・・・

そう思うことで少しずつ自分の気持が冷静になってくる。

そして、悲しみがなんと小さいものかと気づくことさえある。

失ってみて相手の大切さを再認識することもあるだろうが、

多くは大したことではないと気づくことの方が多いと思う。

だからこそ、人は失恋をして一回りも二回りも大きくなれるのだと思う。

そして、また次の恋へのステップを踏み出すことが出来るのだと思う。

失くすことの悲しみよりも、今度得ることへの喜びへ変わることが、

本当はとても大事なことなのかもしれない。



スカーレット