スカーレットの心のつぶやき
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2004年01月20日(火) 一輪の薔薇

花を買いたいと思った。

真っ赤な薔薇を。

たった一輪の薔薇を。

そして一輪の深紅の薔薇を買い求めた。

マイク真木の歌う「バラが咲いた」という歌を思い出した。・・・

「♪バラが咲いた、バラが咲いた真っ赤なバラが・・

 淋しかった僕の庭にバラが咲いた・・♪」

何故、今日買いたいと思ったのが真っ赤な薔薇だったのか?

私の好きな花は白い花。

そしてやさしい花だ。

薔薇の花は確かに美しいけれど、あまり惹かれる花ではなかった。

それなのに、何故今日は真っ赤な薔薇を買いたいと思ったのだろう。

この歌のように、私の心が淋しかっただろうか?

私の心の庭に真っ赤な薔薇の花を咲かせたかったのだろうか?

いくらやせ我慢をして、明るく元気に前を見て歩いてこうと決めても、

本当は泣きたいくらい淋しい思いをしているのだろうか?

買い求めた真っ赤な薔薇の花をずっと見ていた。

綺麗な黄緑色の茎が真っ直ぐに立っている。

少し濃い緑の葉は、3枚ずつまるで誇示するかのように元気だ。

痛い!と思ったら、あの三角形のとげで手を傷つけていた。

少しだけ血が滲んだ。

でも、私はそのまま薔薇を見ていた。

花びらは一枚一枚、自分たちの場所を知っているかのように

上手く重なっている。

ほんのわずかではあるが良い香りがしてきた。

100万本の薔薇をこの胸に抱くことができたら

きっとこの香りにむせるかもしれないなと思った。

見ているとこの一輪の薔薇の花が私を少しずつ元気にしてくれた。

そして、知らぬ間に墨をすっている私が居た。

言葉が次々に湧いてきた。

相手の顔が浮かんできた。

私は絵手紙を描いた。

心の中のものを全て薔薇の花に託して。

「有難う、そしてさようなら」


スカーレット