2016年12月04日(日) |
シェーン・スノウ『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人』★★★★☆ |
うまくいく人、いかない人の違いがなるほど!な根拠で説明されていて、納得。
実際にやってみたわらしべ長者の話からわかったこと。
「この物々交換ゲームから、実に興味深い事実が浮かび上がる。人は『ハードルが低い』と感じた場合にだけ、積極的に関わろうとする」(p37)
カール・ウェイク博士の論文より。 「小さな成功を達成すると、次の小さな成功を呼び込む方向に動き出す」(p38)
あきらめないこと、やってみることが大切だということ。 また小さいことでも成功であれば、そこに意味を見いだすことも次に向けて効果的。
セカンドシティで若手コメディアンが短期間に育つ理由 「セカンドシティでは、この方法で『失敗』(どう見ても致命的な状態)を単なる『フィードバック』(改善に生かせる材料)に変えている。週に何百回もだ。」(p107)
「小さな失敗に正面から向き合うことで、深刻な失敗はなくなる。」(p108)
失敗をただの失敗や挫折とカウントするのではなく、深刻な失敗をなくすための、より大きな成功のための必要なプロセスだと考えること、実際にそうだということを意識することで、人は変われると思う。
ハーバード大学での調査結果から。 「要するに進歩である。どんなにわずかでも前進している手応えが重要なのだ。」 仕事上のちょっとした成果でも、大きな業績を上げたときと心理的な満足度はほとんど変わらないことが判明した。」(p185)
小さな進歩を着実に積み重ねること。 そこに喜びを見いだすこと。
ノイズをなくすことの重要性について。
ミネソタ大学のキャスリーン・ボーズ教授の実験で証明。 「小さな判断がいくつも重なると、その後の自制心がなくなることが判明したのだ。」(p212) ノイズがあると 「明らかに忍耐力や自制心、さらには独創性まで枯渇しやすくなる」(p213) 一方で 「制約があるほうが独創性は発揮しやすい。(略)制約こそアイデア発揮の原動力なのだ。」(p214) 俳句がいい例。
良書でした!活かしたいな。
シェーン・スノウ『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人』
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