| 2015年11月04日(水) |
ノバク・ジョコビッチ『ジョコビッチの生まれ変わる食事』★★★★☆ |
 ノバク・ジョコビッチ『ジョコビッチの生まれ変わる食事』
読めてよかった一冊。
「私たちは戦争中怯えながら暮らしていた。だが、ずっと空爆下で生きている中で、私の内面、家族の内面、そして同胞の内面で確実に何かが変わった。 私たちはもう怖がることをやめた。あまりにも膨大な死と破壊を目の当たりにして、私たちはもう隠れて暮らすことをやめた。本当に自分たちが無力だと実感したら、そこにはある種の自由ができあがる。 (略) こういった経験は大きな教訓になった。自らの無力感を本当に受け入れると、本当の意味で自由になれるということだ。」(p51-52)
「私は極度の緊張に襲われたとき、何か気に食わないことがあるとき、イライラしたとき、そういうときにはいつも育った環境を思い出し、考え直す。そして、本当に大切なものは何か思い出す。家族であり、楽しみであり、喜びであり、幸せであり、そして愛だ。」(p52)
「グルテンをカットすることで状態がよくなるのは肉体だけではない。あの全豪オープンの日、言うことを聞かなかったのは肉体だけではなかった。私の脳も反乱を起こしていた。集中力がなくなり、感情の制御ができなくなっていた。そして、これこそあたらしい食事からもらった贈り物だが、今はかつてなく明晰な判断ができるようになり、前向いきに考えられるようになった。」(p93)
「グルテンを14日間だけやめてみて、どういう気分になるか試してみてほしい。そして、15日目に、パンを少しだけ食べて様子をみてほしい。」(p98)
「あなたがその気になりさえすれば、自分自身の食事、そして人生そのものをコントロールできる。あとは、やってみるだけだ。」(p98)
「平常心を保てるようになった理由の一つは、グルテンがもたらしていた脳内の霧が消え去ったということだ。 そしてもう一つの要因は、後の章で詳しく語るが、精神面の集中を高めるエクササイズの効果だ。 3つ目の要素は、血糖値を一日中安定したレベルに保っているということだ。」(p99)
「私にとって、グルテンを取り除くのは体全体を覆う濡れて重くなったウールのタオルを取り去るようなものだった。 体重は軽くなった。身軽にもなり、動きが格段に良くなった。思考も明瞭になった。2週間経った頃には、もう昔には戻りたくなくなっていた。」(p106)
「人生のすべてはバランスと中庸だ。食べ物でも、運動でも、仕事でも、愛でも、セックスでも同じだ。」(p111)
「あなたが摂取するすべての食べ物は、何らかの形で肉体に変化をもたらす。身体に語りかけ、影響をもたらし、指示を出す。このコミュニケーションに意識が向くようになり、求める結果に近づけるよう学んでいくと、肉体と心理に最高の結果をもたらすことができる。」(p116)
「もし今の外見または気分が嫌だと思っているなら、これもまた情報なのだ。体があなたに対して、『変われ。さもなくばもっと深刻な問題が起きるぞ』と言っているのだ。」(p130)
「私が一種の宗教として守っている4つの原則 �� ゆっくり、意識的に食べよ。 �� 肉体に明確な指示を出せ。 �� 前向きであれ。 �� 量ではなく、質を求めよ。」(p133-134)
自分に問いかけたい3つの質問 「どれくらいの水を飲んだのだろうか?」 「どれくらいのストレスにさらされているのか?」 「私は何を食べているのだろう?」(p152)
「私が信じる方程式はこうだ。良い食べ物、運動、心がオープンであること、前向きなエネルギー、そして偉大な結果だ。幸いにもここ数年、私はこの方程式の中で生きている。 どう考えても、製薬会社・食品会社が勧める代用品よりこちらのほうがいい。」(p155-156)
ジョコビッチのメンタルケアの手法。 「心理学者はこれを『マインドフルネス』(留意)と呼んでいる。これは瞑想の一種で、思考を鎮めたり『内なる安らぎ』を目指す代わりに、現在ある考えをあるがままに客観的に、善悪の判断をせず受けいれるというものだ。」(p156-157)
「静かに座り、自らの呼吸、今のその瞬間、そして今感じている肉体のうごめきに集中する。考えは浮かぶがままにしておく。いろんな考えが浮かんでは消え、収拾がつかなくなるはずだ。だが、それが本来の姿なのだ。あなたがすべきは、浮かんでは消える考えをそのままにしておくことだ。今感じている体内のうごめきは本物だと思えれば成功だ。」(p157)
「『この試合、この一日、今この瞬間に一番大切なものに集中できれば、結果は望みうるかぎりで最高のものになる』」(p160)
「つい最近、トレーナーのミルキンが、私に最高の褒め言葉を贈ってくれた。 『2年前、きみはすべての大会を制した。そう、グランドスラム他すべてだ。そして今も勝ち続けているが、何より素晴らしいのは君が何も変わっていないことだ。ずっと同じ人間のままだよ』」(p170)
チャーチルの言葉。 「私たちは得るもので生活するが、与えるものによって人生を形作る」(p171)
「今は、幸いにも私を信じてくれる人、今の私を形作ってくれた人たちに囲まれている。 だから私は言うのだ。『あなたと一緒にいる人があなたそのものなのだ』と。」(p172)
「もし私のキャリアが明日消え、私に残されるのは友人と家族だけになったとしても、私は十分以上に恵まれていると断言できる。」(p173)
人間的にも、尊敬できるテニスプレイヤー。 ながく応援し続けたいです。
ノバク・ジョコビッチ『ジョコビッチの生まれ変わる食事』
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