| 2015年10月07日(水) |
山里亮太『天才になりたい』★★★★☆ |
 山里亮太『天才になりたい』
南海キャンディーズの山里さんの著書。
天才にあこがれて、人知れず努力して、夢を叶えた、叶えつつある彼の率直な文章には励まされました。
「僕はひたすらネタを作りまくった。ただ何がおもしろいかをあまりわかってなかった。(略) ひたすら書きまくった。(略) だからこんなことを家でしてるってことは、必死に隠していたんです。『天才』と思われたいから。」(p47)
「『必死』『一生懸命』この言葉が似合わない世界、『本当の天才』が創るべき世界で、自分がすごくおもしろくないやつだと思われているのもわかっていた。でも、必死に一生懸命に、張りぼてを立派にしていくことしかできなかった。」(p46-48)
「今、自分でこう書きながら、また再確認できた。僕は『生み出す力』はあまりないと思う。この世界でそれを堂々というのはどうだろうと思うが、自分の立ち位置、弱点を把握することによって見えてくる自分の武器、そこの特化への着手ができると考えることによって弱点が相殺された。もしくはされたと思うことによって一つの安心を持った。」(p123)
「『運もあるかもしれない、ただ、自分の道を一生懸命に走っていると人は必ずそこに引き寄せられていくものだ』」(p131)
「だけど、そのときに今も大事にしなくてはいけないと思うものを覚えた。それは、単純なことだが、『すべて全力、あって当たり前のものなんてない』。」(p132)
「何か一つ自信が持てるものさえあれば、他のマイナスの要素をプラスに転じさせることができる。だからその自信の持てる一つを作るためにはひたすらがんばったほうがいい。がんばるものを見つけたとき、それがもたらす効果は自分の思うより以上に絶大だった。」(p152) 彼にとってはそれが「医者のネタ」。
山里亮太『天才になりたい』
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