| 2015年05月01日(金) |
岡崎杏里、松本ぷりっつ『笑う介護。』★★★★☆ |
 岡崎杏里、松本ぷりっつ『笑う介護。』
漫画のおかげで、とても読みやすく、ユーモアに昇華されたのも伝わる作品になっています。
その心境にいきつくまでの、筆者のご苦労やストレスや苛立や疲労、空しさ、絶望を思うと、自分だったら乗り越えられただろうかと疑問に思うほど、状況は壮絶。
介護マラソンを、愉しみながら走り続ける著者の強さがとてもまぶしく希望の持てるエンディングでした。読めば励まされる、そんな一冊。
まさに夢が叶った瞬間である。まさか、あのつらい日々が報われる日がくるなんて、思ってもいなかった。人生にはムダなことなんてないのだ。(p204)
つらかった日々は、私に大きな夢と、夢を叶えるチャンスを与えてくれた。 どんな暗闇にもいつか必ず、光が差す時がやってくる。その光をしっかりと受け止めると、不思議と前向きなことが次々と心に浮かんでくるのだ。すると、身の回りにラッキーなことがたくさん起こる。ひとつの小さなきかっけ(講座に通ったこと)で、私の人生は大きく変わり始めた。そして夢の第一歩が、今、この本となった。 この本を読んだあなたが、、一瞬でも「介護」について考えてくれたらうれしい。 なぜなら、その日はなんの前ぶれもなく、突然やってくる。ここに書いてあることは決して特別なことではなく、明日、あなたに起こることかもしれないから。(p208)
ほんと、明日は我が身!
岡崎杏里、松本ぷりっつ『笑う介護。』
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