活字中毒のワタシの日記

2011年09月06日(火) 『当事者が語る大人のADHD』★★★☆☆

当事者が語る 大人のADHD
ロクスケ WingBrain委員会メンバー
明石書店
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当事者が語る 大人のADHD
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心に残ったところ。

「自分の至らない点を努力で改善するのは、ADHDであろうとそうでなかろうと共通して大人の責任なのであり、また完全な人間はいない。だから、誰でも努力をして向上する心を失ってしまえば、原因がなんであれその結果、つまり敗北を引き受けなければならない。」(p15)

「そこでまず、何が自分を不安にしているのか知る必要があります。先延ばししていること、自分の気分を重くしているものなどを具体的に紙に書き出すことによって、問題が明確化されますので、とにかく思いつくものすべて(たとえそれが小さなくだらない、と感じられることであっても)リストアップしてみましょう。

そして、その次に一週間に自分ができる現実的な数のものをそこから選び、実行します。ここで大切なのは、この『現実的な数』というところです。」(p57)

5〜10個が目安だそうです。
しかも最初の方は難しい内容ではなく簡単にできそうなことから、と。

鬱という二次障害を改善するためには、
「自分を大切にするって、『自分の心と体を大切にすること』です。」(p67)

「やりたいことはやればいい。だめなら、やり直せばいいと思う。」(p106)

「(略)”この話題は自分がわかっているから(主語がなくても)大丈夫だろう”などとなめてかかると、日常会話よりは決まりきったことをきかれる場合の多い面接においても、往々にして失敗を犯すことになりがちだ。」(p123-124)

「何でもかんでも完全にやろうとせず、自分で妥協できる範囲ですませる。(略)本業などに全力を注ぐためには、優先順位で下位のものは手抜きをしなければならない。」(p185)

「癖にする」(p185)
無意識にできるようになるまで、繰り返す(よう努める)。
切符をいつも決まった場所に、は私も数年前からやっとやるようになって、それからは改札で泣きそうになることがほぼなくなりました。

「結局、ひらめいただけで結果が出なければ、単なる自己満足に終わる。ひらめきをいかに形にして実現させるかを、ADHDとしては学ばなければならないのだ。」(p226)

器用貧乏。
でも雑学が人生に、仕事に役に立つこともある。

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