| 2011年04月06日(水) |
山本 武信 『ライフワークのすすめ―ダ・ヴィンチと道元に学ぶ』★★★☆☆ |
 『ライフワークのすすめ―ダ・ヴィンチと道元に学ぶ』
心に残ったところ。
「ライフワークは可能性と現実性の間を試行錯誤しながら、行き来する人生肯定の営みである。」(p53)
「ある人がどういう人間であるかというのは結局、その人が日ごろ何を考えているかということに行き着く。いつも考えていることがその人の中身をつくる。最も大切に思っていることがその人の本質を形成する。」(p82-83)
重きを置くのは、お金か、人間関係か、快適さか、達成感か、出世か、自由であることか。
「生き方を変えようと思ったら、考え方を変えるしかない。 考え方を変えるとはつまり、人生の貴重な時間を何に費やすかという問題である。時間をかけたものがその人にとって、大切なものとなる。」(p83)
星の王子さまのバラ。
「『いつも仕事にへばりついていると、判断力を失ってしまう。 どこか遠くへ行け。 仕事が小さく見えてきて、 もっと全体がよく眺められるようになる。 不調和やアンバランスがもっとよく見えてくる。』」(レオナルド・ダ・ヴィンチの『手記より』p86)
著者の心構え。 「1.精神的な深みを追求する 2.自分の人生に対して責任を持つ 3.困難を受け入れる 4.天と向き合う 5.熱中する 6.他人にやれたことは自分にもできる 7.時間意識とやり抜く意志を持つ 8.捨てる神もあれば、拾う神もある 9.視線は高く、心のフットワークは軽く 10.単純化する」(p196)
「『この世の中を、私が 死ぬときは、私の生まれたときよりは少しなりともよくして逝こうじゃないか』(内村鑑三『後世への最大遺物』)」(p208)
「何より大切なことは、最後までやり抜くことである。どんなに素晴らしいアイデアを思いついても、実行し、やり遂げなければ、何にもならない。(略)一つ一つの目標をきちんとやり遂げるかどうかで、人生は大きく変わってくる。」(p209)
「失敗しない唯一の方法は何もしないことだ。」(p212)
「悪い芽を摘むとともに、良い種を蒔くことが大切だ。 多くのものが時代の濁流に押し流されても、良い種はいつか必ず芽を出す。その芽は天に向かって伸び、人間文明を支える大きな木になる。その木陰で暮らすのは私たちの子供たちであり、そのまた子孫である。文明の歩みとはそうした因と果の積み重ねである。」(P230)
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