| 2010年03月07日(日) |
司馬理英子『ADHDこれで子どもが変わる』 |
 司馬理英子『ADHDこれで子どもが変わる』
心に残ったところ。
ゴールカードを作る。
「きめた目標が毎日できたかどうかチェックします。できていれば、シールをはったり絵を描きます。壁にはって、その目標に重点的にとり組みます。これを一大イベントにします。次回に来るときには、忘れずに持ってきてもらいます。そして思い切りほめています。こうすると、かなりがんばれるものです。 一つの目標ができるようになったら、次は違うものに変えます。(略)そうこうしながら、問題に取り組むにはどうすればよいか、どこが問題なのかを具体的に考える習慣につなげていきます。」(p70-71)
シールがたまるとごほうびがあるようにする。 ほめる。ほめる。ほめる。
「先生には、がんばるときと、そうでないときの差がありすぎるといわれていました。おふざけがすぎて学習の妨げになっている、クラスのおどけ者になっているというコメントもありました。けれども、発想のよさや行動力、ここぞというときのがんばりも、同時に認められています。」(p79)
これがADHDなら、やっぱり私もそうです。
体罰と叱責、非難をやめる。 ゴールカードを使って目標を達成できるようにチェックする。
ちょっとしたことで、家庭の空気が変わっていく。
やってはいけないこと。 たたく、ける、つねるという体罰。 言葉の暴力。 したくなった時は、気持ちを外へ吐き出す。害のないように。愚痴やノートに書くなど。 比較。 心がけるのは、わかりやすく、愛情を伝えていくこと。 そして、期待度を下げること。
ADHD対策で必須なのは、「紙と鉛筆」。 目標を大きいものから小さいものまで書いて、達成が見て分かるように書く。(シールでもOK)優先順位をつける。親も一緒にやるといい。
忘れ物対策。 連絡帳を書くことから。親がチェック&書けていたらシール。 次に、持参する物を揃える。手伝いながら。
部屋の片付け対策。 片付けの手順を教える。簡単にしまえるようにする。定位置をわかりやすくラベルなどを貼る。ゆとりをもたせる。必要なモノは必要経費だと思って購入する。定期的に片づける習慣をつける。定期的に棚卸しの整理をする。
絵本の読み聴かせについて。
「親が100の小言を言うより、たった一冊の本が教えてくれることのほうが多かったりします。」(p137)
基本的な生活習慣を身につけさせるために。 一つずつ、一貫してやる。完璧を求めない。
心強いメッセージ。 「ADHDの子どもがしばしば持つ、好きなことへのものすごい集中力、ねばり強さや情熱、やさしさ、心の豊かさ、創造性などを十分に評価してあげましょう。」(p168)
「まちがってもオールラウンド・プレーヤーを目ざさないようにしましょう。」(p195)
しつけのコツ。 「まず要求度を下げることが大事です。 (略) 100%を望まず、目標を低くしてやること。基本的な部分をしっかり押さえる。できればいいけれど、できなくてもあまり実害がないことは大目に見る。先に延ばす。そして少しずつ目標を達成して、次の目標を目ざすことです。親があせっていると子どもも敏感に感じとりますので、長期計画を立てながらじっくりととり組みましょう。」(p203)
カニングハム・久子さんの言葉。 「自分の生んだ子どもだから、無条件で愛することができるというのはまちがい。」(p225) 「負わされた荷物がどんなに多くても、かつげない、背負えないほどの荷物は絶対に負わされてないものなんです。」(p227)
司馬理英子『ADHDこれで子どもが変わる』
|