| 2010年01月06日(水) |
西田文郎『かもの法則』 |
 『かもの法則』 西田文郎
心に残ったところ。
多くのアスリートを見てきた著者が、大成するために必要なことは「自責」できる人間であることと言います。負け試合こそが重要で、自分のウィークポイントを知り修正し、自分の能力の向上に役立てることができるチャンスを生かすかどうかにかかっている。 その時に、他責ではダメ。自責も自分をせめることではない。
「どんな困難な状況に置かれても、『これは自分の責任である』『この問題は自分に与えられた課題である』『私の試練だ』と考えられる人間のメンタリティです。」(p53)
かもの法則の一つ。
「人は自分に必要な人と出会うようにできている。」(p106)
楽してもうけたいと思ってる人には、甘い話をもってくる人が。 詐欺師はいいカモを見つけるとひらめく。 自分を高めたいと思っている人には、すごい人と出会えた時に気づくことができる。 自分の問いかけに答えてくれる人と出会えるようになっている。
だから、誰と出会うかよりも、どんな人と出会いたいのか、自分はどんな人なのか、ということが何よりも大事。
「大事なのは、労せずに喜びを得ることでなく、苦労や努力さえ喜びとなるような『肯定的なかも』を脳に発生させることです。」(p149)
焦らずに、弱々しい「できるかも」「やれるかも」が成長するのを待つ。 小さな実行や検証、詰めを繰り返してこつこつと。
努力について。 「・願望だけの努力はしてはいけない (略) ・苦しいだけの努力はしてはいけない ・つまらない努力はしてはいけない」(p154)
ヤル気の元となる「期待の脳」の側座核を沈黙させたままたの努力では、前頭前野を働かせられない。
脳はほっとくと過去を基準に判断してしまう。
過去にはできなかった→今もできない、今後もできない
なので、「できるかも」と意識的に脳に望ましい新しい「かも」をインプットすることが必要。
法則 「未来を変えるのは、意識的に脳に入力された根拠のない『かも』である。」(p200)
「悪い『かも』は良い『かも』に追いつけません。」(p218)
悪い「かも」は不満、不安、悩み。良い「かも」は感謝、愛、行動。 考えるよりも、感じる。
肯定的なかもを羽ばたかせ、軽やかに行きたい方へ、生きたい方へ飛んでいける、かも。 私にも、できるかも。
『かもの法則』
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