活字中毒のワタシの日記

2009年09月09日(水) 町田 貞子『娘に伝えたいこと』★★★★★


娘に伝えたいこと―本当の幸せを知ってもらうために (知恵の森文庫)』(Amazon)
町田 貞子
光文社

もっと早くに読んでおきたかったと思った本。

心に残ったところ。

「『いつか幸せになりたい』と、漠然と先の幸福ばかり思い求めていては、今の大切さを見失い、結果的に今日を粗末に生きてしまいます。それよりも、日常の何気ない営みの中にも、たくさん『幸せの芽』を見つけて、それを大きく育てていくことに幸せを感じる人生を送りたいものです。」(p30-31)

芋虫でも、さなぎでも、その状態でも私は私。
いつか蝶になったら、と夢を追うばかりではなく、芋虫だからわかること、さなぎだからできること、を楽しむ姿勢が大事なのかな。

「日常会話で『介護』『ボランティア』などの言葉がよく登場するわりには、現実には、若い人の心から、”人のために何かしよう”という心が抜け落ちていることを、つくづく感じます。」(p31)

それは、私たちの親の世代、そして私たちの世代が切り捨ててきたから。
ちょっとしたことでいいから、意識して自分がやっていく、その姿を子どもたちにも見せていく、それが大切だという意識を広めていく。
子どもたちが大きくなった時に、そういう心が満ちていてほしいと思うなら。

著者が楽しい家族を築くために心がけてきたいくつかのこと。

「家族全員の行動予定を家族の皆が知っている」(p45)

我が家でも、こども劇場の用事だったり、夫の趣味だったり、把握していないと困るので共有をすすめています。(私が忘れてて失敗すること多し)
これは家族への思いやりだと著者は言います。
そして母親(主夫であれば男性、父子家庭なら父)は責任者として取りまとめる必要があると。

「私は、”家で楽しむ”ということが、これからの家族の、一つのテーマだと思います。」(p56)

家族の絆が深まると。
うちではバケツプリンを作ったり、家族でボードゲームをしたり、稲荷鮨を皆で作ったり。もっと、餃子やハンバーグ、ケーキなど子どもたちと一緒にやっていこうと思いました。年末の大掃除も、家族で楽しく、一気に終える!

「夫婦とは、本来、互いが成長していく様を見るのが喜びであるはずだということです。」(p86)

支え合い、尊重し合い、助け合い、励まし合う。
そんな夫婦をめざしていきたいし、できるかどうかは自分次第。

「外に出て働かなくても、専業主婦も真面目に取り組めば、どんどん成長していきます。」(p86)

そうでありたい。
ノイローゼも、鬱も、妊娠中毒症も、NICUも、派遣切りも、すべて私を成長させてくれたと思いたい。

”人生すべて整理”とおっしゃる著者。
探し物ばかりのストレスのたまる生活を変えるために必要なのは、まず整理をすること。
それも、「頭、時間、経済、物」の順に。
物は最後。

「もし今、家の中に物が溢れていて、きちんと整理整頓されていないとしたら、それは最初の心の整理、つまり自分の生き方の整理がまだできていないからです。心の整理ができれば、何を持つか、どこに置くか、こういうことは迷うこともなく決められるものなのです。」(p100)

具体的な順序は、○○を立てること。次に○○○な物を取り除く。最後に持ち物すべてに○○○を決めます。(p100-101)

そしてそれを家族全員が知っていることと、小さな子どものお手本になれるよう、親がさまざまな場面できちんと整理することを心がける。

迷った時に思い出して、整理をすすめていきたいと思います。
原則はシンプル。

家事を面倒だと考えてしまう私へのアドバイスは第五章に。
羽仁もと子さんの著書を読んだ著者がその通りだと思ったこと。

それは、家庭を私のものではなく、公のものとしてとらえた方がよい、ということ。

ブログにアップするのも、私から公にする、公の助けを借りてがんばる、そういうことなのかもしれません。
積極的に、やりがいを感じられる工夫をして、家事が楽しくできればベスト。

さらに、目的意識も重要。
掃除は誰かが来るからするとかいうものではなく、

「その家に住む人が気持ちよく暮らせるためのものです。人から見られたときに、きれいな家と思われたいからするのではなくて、自分や家族のために掃除をする。これが掃除の基本だと思います。」(p125)

子どもの食事は、丈夫な体を作ってあげるため。
洗濯は清潔な衣服で気持ちよく過ごすため。
家計簿はムダを省き貯金を増やすため。

目的をはっきりさせることで、やりがいが出てくる。
またそれを男女の差別なく、子どもにもできるように教えていく。

第六章は「子育てが面倒だと思っているお母さんへ」。

「子どもが話したがっているときには必ず聞いてやる」(p164)

子どもと何でも話し合える関係を作っていきたければ、毎日の積み重ねが重要。
そして聞いてもらえる母で、親であること。あろうとすること。

第七章は「夫婦の素敵な年のとり方」。

くたびれちゃった時に、励まし合える言葉はないかと考え見つけたのが、

「今日がいちばん若い日」(p178)

明日の年取った私にやらせるのではなく、一番の若造のわたくしがやっておきます。と思えるようになったら腰もずっと軽くなるかも。

町田さんがずっと若々しいと言われてた(いつ年をとるのですか、とか)らしいのは、そういう心持ちだったからなのかなと思います。

最終第八章の「二十一世紀のお母さんたちへ」で一番響いたところ。

「人と同じ選択をするのではなく、自分にとっての、いちばん大切なものを選び取っていく。これが生きる姿勢としてひじょうに重要になってくるのです。」(p227)

他人の言葉や行動に左右されない、自分が決めた選択ができること。
それには自分にとって何が大切なのかを見極めること、知ることが必要。

自分の人生は自分で決める。

わかったつもりでわかってなかったことを教わったような気がします。

著者町田貞子さんは、ほんとうにスーパーウーマンだったようなのですが、一番私がぐっときたエピソード。

「私は、読者からの手紙には全部返事を出します。」(p145)

忙しい人がもっともたくさんの時間を持つ、という諺がありますがまさに彼女のためにあるような言葉。
見習いたいと思います。

娘の木元教子さんの解説にあった、『思い立ったが上吉日』(p242)。
思い立った今日が一番いい一日。
やらないで後悔するよりは、やってみる。

素敵な先輩の生き様に恥じないよう、私も上吉日な人生を送っていきたい、そう願います。

町田 貞子
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