活字中毒のワタシの日記

2007年04月29日(日) 坂川 栄治『「光の家具」照明』★★★☆☆

「光の家具」照明
「光の家具」照明
坂川 栄治
TOTO出版 (2005/07)

今、間接照明がブームになっているそうです。
我が家も多すぎるモノを減らし、少しインテリアのことも考えてもいいかもという段階になってきた(と思いたい)この頃、照明を物色中です。

デザイナー、装丁家、文章家、写真家である著者による、照明への愛情いっぱいの、あかりを楽しむためのヒントがいっぱい。
居心地の良さそうな明かりのある写真にも、うっとりしちゃいます。

心に残ったところ。

ガーデニングブームが日本に広がりつつあるということに言及して。

「日本では『見せること』『見られること』を見栄を張ることと勘違いして、家の造りよりも玄関ドアの方が立派な家をたまにみかけることがあるが、それもやっぱり変なことだと思う。それよりも意識を変えて幸せそうに見える窓を作る方が、はるかに心豊かなことのような気がする。」(p24)

「快適さと居心地の良さは、似てはいても違うものである。つい勘違いしてしまいがちだが、お金があれば『快適性』は得られるけれども、お金があっても『居心地の良さ』が得られるわけではないのだ。」(p43)

快適さと、居心地の良さは違う。
そのへんも曖昧だった私はなるほど!と目から鱗。

では、その居心地の良さを得るために必要なのは何かと言うと、工夫と、時間。

「大事なのは焦って部屋を作り込まないこと。何が必要で、何がいらない物か、ゆっくりじっくり時間をかけて決めることである。つまりそれなりの時間と手間をかけなければ、居心地の良さは得られないということなのである。」(p44)

眺めているとそれがよくわかるという著者おすすめの『スモールスペース』という本、見てみたい!

『部屋も生きものである。だから人にも部屋にも成長する時間が必要になる。』(p49)

だから、必要なのは、こうしたらどうだろう?これは?という想像力と、ほんとうにそれでいいのかじっくり検討する時間。

ホテルに泊まることから学べること。
一つは、シンプルに生活すること。
もう一つは、照明。

無駄のないホテルや旅館の空間はほっとする。
そのほっとできる理由を考えて、持ち帰り、自宅に生かす。

やっと白、とか統一する、とか必要最小限にするとかそういったことに取りかかれるようになってきた(と思いたい)この頃の我が家、たまのお泊まりでそういうヒントをどんどん取り入れて、ホテルのようなシンプルな、ほっとする家にしていきたい。

「人間は生活するために、多くの道具を必要とする。それが他の生きものとの最大の違いである。しかしその道具も、与えられたスペースにただ置いてあるだけでは部屋も倉庫となんら変わりがないのである。そこに住む人が気持ちよく、居心地がいいと感じられる『巣』としての整理の方法が必要なのだ。その上で『住む人らしさ』がそのスペースにどう反映されているか。私はそれが『インテリア』だと思っている。」(p91)

がつーん。
倉庫。
置いてあるだけなら部屋ではなく倉庫。
そうかも。居心地の悪さはとりあえず置かれた(倉庫として使っている)物に囲まれた倉庫だから?
倉庫で暮らしたくない。
だったら、倉庫にしないで、部屋にする。

あかりについて書かれた本なのに、がつーんときたのはそれとあまり関係ないところというか、私がまだそれ以前の状態だからなのでしょう。
でも。
あかりだって素敵にしていきたい。
「明かりの足し算」(p128-129)のポイントをおさえながら、取り入れていきたいと思います。

トロメオ、欲しいなぁ。


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