| 2006年06月12日(月) |
『お母さんの話聞いて…―働く母親から娘へ、28通の手』★☆☆☆☆ |
『お母さんの話聞いて…―働く母親から娘へ、28通の手紙』 沖藤典子監修 夏目書房 (1996/01/10)
仕事を持つ母親から、娘への28通の手紙。 稼ぎに出てることを「働く」とか「仕事を持つ」とかいうと、専業主婦は仕事してないといわれてるわけで、どうもすっきりしない気分になる、今では一有職主婦の私。 「働きに」出られる健康を、そのありがたみをかみしめています。
234通の応募の中から選ばれた、母の思いがつまった手紙。
読み終えてというか、読みながら、感銘を受けたものもなくはなかったけれど、どこか反感を覚えてしまったのは、私自身が未熟であり母親の視点をまだしっかりと身につけていないからなのかなぁ。
なんだか、おかあさん、自分のことは棚に上げて、娘に要求しすぎじゃありませんか? 自分が嫌な思いをしたから、娘は一生食える手に職を持ってほしいとか。 いつかは仕事「など」やめて結婚してほしいとか。働く母からの言葉? こどもを産めとか。
てなことを多々感じた手紙が多かったです。 気持ちはわからないでもないけれど、なんかなぁ。
自分の不満を解消する手立てじゃないよ、娘は。子どもは。
そうでなかった手紙の母親は、苦労をしていても自分の人生を悔いなく生きている。 こういう母だと、娘も相談したりアドバイスを求めたりしたくなるんだろうな。
私の母も相当な苦労人だけど、ものすごい前向き。 見習いたいと思う。
心に残ったところ。 「お金を稼ぐことは経済的自立につながるからいいことだけど、それだけが仕事とは言い切れない。何よりも大切なのは精神的に自立すること。(略)結婚して円満な家庭を持つことは誰にとってもすてきなことだけれど、それが人生の最大目的ではない。あなたの人生の最大目的は、あなた自身が精神的に自立して、ピカピカの宝石になることよ。」(p83)
そして沖藤さんも言う。 「働いていようがいまいが、これからの妻はいい妻、尽くす妻ではなく、おもしろい妻でなくては長い老後はもちません。」(p202)
私も、娘にとって「おもろいおかんやった」と思ってもらえるように生きたい。
『お母さんの話聞いて…―働く母親から娘へ、28通の手紙』
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