| 2006年02月10日(金) |
『告白』チャールズ・R・ジェンキンス★★☆☆☆ |
 『告白』 チャールズ・R・ジェンキンス 伊藤 真 角川書店 (2005/10/08)
私にしては珍しく、はやりものを手にしてみました。 拉致問題に関心を持つ(持つ程度で申し訳ない)一人としては、解決に向けて何か手がかりがあれば、という思いで読みました。
アメリカ陸軍の兵卒が、朝鮮半島での任務中に脱走、囚われの身となり、北朝鮮で人生を終えていた、かもしれなかった体験記。
いくつかの記述に驚いた。
他にも脱走兵がいて、一緒に暮らしていたこと。 それぞれが家庭を持ち、(北朝鮮女性と結婚させるわけにはいかないが、妊娠の心配のない女性を世話係として「あてがった」りもしたそうだ)子どもも得た。 学校では兵士が備品を盗むので、子どもが交代で見張りに立つこと。
恐ろしい寒さ(私は寒さに弱いので読むだけでもつらかった)の中苦労して暖をとったこと。
映画に出演させられていたということ。
漁のための網づくりに長けていったこと。
観劇中に、日本人拉致被害者らしい二人連れに出会ったこと。
横田めぐみさんの娘と、めぐみさんと一緒に暮らしていた頃の曽我さんの通称が同じ『ヘギョン』だったこと。
どこまでが事実なのかわからないけど(私だったら都合の悪いことは書かないと思うので。私だけかも)、苦労されたことはわかる。
バッシングもあるだろうけど、本の印税も入ることだろうし(それでアメリカ渡航費は賄ったと記載あり)、余生は静かに、地域の人と仲良く暮らしていってくれればいいんじゃないかしらと私は思う。
こうして、連れ去れた人(ジェンキンスさんは違うけど)が全員帰って来れるように。 日本政府は強硬な姿勢で臨まなくてはならない。 残された家族には、時間がないのだ。
経済制裁を。
人道援助はそれからだ。
それができないならば、なんのための政府なのか。
櫻井よしこさんの『日本の危機』あたりでも、また読もう。
『告白』
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