| 2006年01月10日(火) |
真保 裕一『奇跡の人』★★☆☆☆ |
 『奇跡の人』 真保 裕一 新潮社 (2000/01)
交通事故に遭い、数年間の植物人間状態から目覚めた31歳の僕、相馬克己。
癌で逝った母の残した闘病の日記。
一度赤ん坊からやりなおした僕が失った過去は?
なぜか隠されているらしい真実を、自分自身を探す僕の旅が始まる…。
彼を待ち受けていたのは、何だったかというのは読んでいただくとして、私は読み終えての評価は厳し目に★ふたつ。 なにもかもトントン拍子にいかないところは嘘くさくなくてよかったし、不審人物として扱われるのも当然だし、あっと驚く結末や母の狙いは秀逸。
でも、やけに親身な方々や、ラストのオチはリアリティを感じられなかった。 泣けるポイントなのかもしれないけれど。
この人の作品では、『乱歩賞作家 赤の謎』の「黒部の羆」がものすごく面白くて(ああいう、大どんでん返しは大好き!)これを読んでみたのだけど、あれほどの驚きと爽快さはなかった。
そこそこ楽しく読ませていただきました。 次は『灰色の北壁』いってみます。
『奇跡の人』
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