| 2005年11月24日(木) |
水谷 修『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』★★★☆☆ |
 『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』 水谷 修 サンクチュアリ出版 (2004/10/10)
『夜回り先生』に続けて読みました。
夜回り先生が出会った子どもたちが次々と登場します。
痛ましいです。
性的虐待を受け、精神病院に閉じ込められた少女。 盲目の母をとの恐ろしく貧しい暮らしに耐えながら(踏みつけられたパンで作ったフレンチトーストには涙が出ました)、いじめから非行に走り、あげく命を落とした少年。 親の情事の間、暗い戸外でブランコをこいで待つ少女。 アルコール中毒の母親に虐待を受けながら離れたくないと言う少年。
自分がものすごい幸せな環境にあることを感じないで生きてきたことが恥ずかしくなった。 親はワーカホリックで姑の嫁いじめがひどくて家庭に笑いがなくて頬にガラスが刺さって10センチほどの傷があっていじめられたりもした、くらいで悲劇のヒロイン気取っていた自分が恥ずかしい。
サバイバ−を自称していたし、こんな私でもサイトを読んでくださった救われました、とか言ってくださる人がまれにいるのでこれからも言うかもしれないけど、サバイバーにもいろいろある。 この本に出てくる少年少女は、本当にものすごい環境をサバイバルしている。 そして、中には叶わず命つきるものも。
世の中の、少数派ではあるだろうけど、けっして少数ではない。
私にできることはほんとうにわずかだけれども、この本を紹介することもその一つになれば嬉しい。
この本で一番共感したところ。 夜回り先生、水谷さんの願い。
「子どもの苦しみに気づいてあげる。 そしてほんの少しでもいいから、優しさを分けてあげる。 それだけで、日本中の子どもはもっと救われるだろう。」(p178)
子どもが自分を、そして周囲を大切にして生きていけるように。 私も願ってやまない。 努力を忘れないようにしたい。
『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』
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