| 2005年09月18日(日) |
宮部 みゆき『日暮らし(上)』★★★☆☆ |
 『日暮らし 上』 宮部 みゆき 講談社 (2004/12/22)
この上下巻の前編にあたる『ぼんくら』は未読の私ですが(たしかそうだよなぁ)、それなりに楽しく読めた、時代小説大好きな私です。
分かれて書かれたそれぞれのお話も脇役のオマケ話というよりは、短編の物語として感じられました。
でもまぁ、平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』シリーズを読みまくった今となっては、「希代のストーリーテラー宮部みゆき!」とまでは思わなくなりました。 とはいえ、この方の人情ものはやっぱり大好きです。 登場人物、大好きになっちゃいます。 うまいと思います。
江戸町民の平凡な暮らし。長屋で暮らす人々。 彼らに降り掛かる、暗い影。謎。 そして謎を解き明かそうとする、ぼんくら同心平四郎と、空恐ろしい程の美少年の弓之助。
「手活けの花」葵のもとで暮らすことになる子連れの女、お六。 彼女をつけねらう孫八は、まさに「ストーカー」。怖い。
お恵の、夫佐吉に対するいじらしい思い、そして気づき(おこちゃまなはずの弓之助に諭されてしまうのだけど)。 結婚って…と考えさせられる。
『日暮らし 上』
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