| 2005年09月01日(木) |
長坂 秀佳 川田 弥一郎 高野 和明 真保 裕一 新野 剛志『乱歩賞作家 赤の謎』★★★☆ |
 『乱歩賞作家赤の謎』 長坂 秀佳 真保 裕一 川田 弥一郎 講談社 (2006/04/14)
乱歩賞受賞作家の短編集。 面白かった! 面白かった順に並べます。
・真保裕一 『黒部の羆』 冬型の気圧配置が強まっていた。季節も終わり、山小屋を去ろうとする元救難隊の男に届く遭難事故の知らせ。 25年前の馬鹿な男の姿が胸をよぎった。
・高野和明 『二つの銃口』 迷い込んだ大量殺戮者と、閉ざされた無人の校舎に閉じ込められた青年。 極限の恐怖と、精神の深淵を描く緊迫スリラー。
この二つが かなり ド キ ド キ いたしました。
しかも『黒部の羆』は登山モノで、小道具の形状や使い方が私にはさっぱりわからず、小説と私の貧困な想像とはかなり違うはずなのに、それでもものすごいドキドキした。 そして筆者のひっかけに見事に「やられたー!」。 最初「あれ?誤植?」と思った自分が恥ずかしい。 えええーっとまた最初から読み直すミステリーって、騙されても痛快。 そして、人情ものとしてもナンかええ話で読後感よし。 この話だけなら★4つです。 真保さん、面白い!もっと読みます。
『二つの銃口』は映画『危険な情事』のようで、映像がリアルに浮かんで怖かった。 最後までドキドキハラハラの展開。
・新野剛志 『家路』 師走の街で通り魔に刺された主人公。 被害者なのに、加害者のごとく扱われ、その謎を解きに行動を起こす。 冷酷な父との関係、記憶にない過去の犯罪との関係は。
悪くはないのだけど、ちょっと美談にもっていくのが強引じゃないかと。
・川田弥一郎 『ライフ・サポート』 大金持ちの末期癌患者の最後の願いは「昔捨てた娘探し」 同行したプライベイト・ドクター一行は娘を見つけることができるのか、娘が逃げているわけは何か。
これもまぁ面白かったけれど、人物にあまり入り込めなかったです。
・長坂秀佳 『「密室」作ります』 “喪服婦人”からメールで届いたキイワード。「密室」でそのキイワードどおりの事件が・・・・・・。
ちょっとピノ子が変人で(登場人物みんな変ではあったけれど)、ついていきにくかった。 でてきた密室トリック問題、もちろん私は全滅でありました。
それにしてもミステリーは、面白い!
『乱歩賞作家赤の謎』
|