経る時・・・
もくじ|かこ|みらい
日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて
日目です。
掃除をしていたら、携帯電話の契約書が出てきた。日付は平成8年9月5日
Docomo デジタルムーバP101 51,000円 (@_@) た、高い・・・。
この携帯電話・・・。父が入院したので、万が一に備えて購入したのだった。 後を追うように弟二人も購入している・・・。まさか、その通りになるとは思わなかったけれど。
この携帯電話だけは・・・。感謝することが多い。
父が亡くなった日。普通は病院なので電源を切っていた。 その日は朝、病院に呼び出されてから、切り忘れていた。
夕方、安定しているので、雑事を片付けに事務員と叔父を乗せて自宅に戻るため、 病院内のパーキングに行った。通常、交互にクルマを出し入れするのだが、操作ミスで入庫が重なった。 係員の人が「すいません(。。)」というので、構わないよと、返事した。
携帯が鳴る・・・。弟から。「不整脈が出た!! 急いで戻って!!」 叫ぶ弟の声・・・。
車寄せで、叔父らに声をかけ、路駐して病室へ。臨終まで3分だった・・・。
携帯の電源を切っていたら、クルマが通常通り出庫していたら・・・。 偶然なのかもしれない・・・。でも、僕は父が呼んだのだと信じる。 3分も走ったら、秋葉原からだと上野まで行ってしまうもの・・・。 間に合わなかったろう・・・。 父は、家族全員にみまもられ、息を引き取った・・・。
あの人の時もそうだ・・・。サークルから飛びだしたあの人に電話をかけて 引き止めた。数日前、サークルの旅行の時、偶然に電話番号を聞いていた。
このときも賭だったが、彼女は残ってくれた。 必死にかけた電話・・・。心も伝えてくれる・・・。
その後、何百通メールしたんだろうね。同じ機種だったのも幸いしたのだが・・・。
一家に1台の電話機から、個人の携帯電話へ。その人のパーソナルな所へ直に繋がるもの。 人のパーソナルな面まで深く浸透しているのは間違いない。
テレクラや、運転中の電話、電車内での迷惑電話など、悪い面ばかりが伝えられる携帯電話。
使い方によっては、非常にすばらしいものだと思う・・・。
|