経る時・・・

もくじかこみらい

日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて 日目です。


2002年12月16日(月) 携帯電話・・・。

掃除をしていたら、携帯電話の契約書が出てきた。日付は平成8年9月5日

Docomo デジタルムーバP101 51,000円 (@_@) た、高い・・・。

この携帯電話・・・。父が入院したので、万が一に備えて購入したのだった。
後を追うように弟二人も購入している・・・。まさか、その通りになるとは思わなかったけれど。

この携帯電話だけは・・・。感謝することが多い。

父が亡くなった日。普通は病院なので電源を切っていた。
その日は朝、病院に呼び出されてから、切り忘れていた。

夕方、安定しているので、雑事を片付けに事務員と叔父を乗せて自宅に戻るため、
病院内のパーキングに行った。通常、交互にクルマを出し入れするのだが、操作ミスで入庫が重なった。
係員の人が「すいません(。。)」というので、構わないよと、返事した。

携帯が鳴る・・・。弟から。「不整脈が出た!! 急いで戻って!!」
叫ぶ弟の声・・・。

車寄せで、叔父らに声をかけ、路駐して病室へ。臨終まで3分だった・・・。

携帯の電源を切っていたら、クルマが通常通り出庫していたら・・・。
偶然なのかもしれない・・・。でも、僕は父が呼んだのだと信じる。
3分も走ったら、秋葉原からだと上野まで行ってしまうもの・・・。
間に合わなかったろう・・・。
父は、家族全員にみまもられ、息を引き取った・・・。


あの人の時もそうだ・・・。サークルから飛びだしたあの人に電話をかけて
引き止めた。数日前、サークルの旅行の時、偶然に電話番号を聞いていた。

このときも賭だったが、彼女は残ってくれた。
必死にかけた電話・・・。心も伝えてくれる・・・。

その後、何百通メールしたんだろうね。同じ機種だったのも幸いしたのだが・・・。


一家に1台の電話機から、個人の携帯電話へ。その人のパーソナルな所へ直に繋がるもの。
人のパーソナルな面まで深く浸透しているのは間違いない。

テレクラや、運転中の電話、電車内での迷惑電話など、悪い面ばかりが伝えられる携帯電話。

使い方によっては、非常にすばらしいものだと思う・・・。


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