経る時・・・

もくじかこみらい

日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて 日目です。


2002年12月08日(日) 人生の黄昏には・・・。

祖母の具合がよくないようだ・・・。母と母の姉は今日は病院に泊まりだ。

夫を戦争でなくし、娘二人を育てながら85年生きてきて、何度もの入退院、
4度の手術、最後に病院で最後を迎えるなど酷すぎる。

さっき、お見舞いにいってきたが、僕の手を握って、「冷たい」と言っていた。
いつまでも掴んでいる・・・。離そうとしない・・・。


父も、病院で亡くなったが、それまでは医者とは縁のない人だった。
父は、「幸せだ」といって旅立っていった。

病気を知っていたから、好きなことができた。
家族か一つになって、自分のことを見てくれた。
だから幸せだと言っていた。

好き放題していたから、家族がそっぽを向いてしまうのではないかと思って
いたらしいが。「たまには病院にきてくれよな・・・」と言っていたが、
実際には、最後の114日間。泊まりがけで一緒にいることになった。

孫の顔が見れないとかは、残念には思わないけれど、おまえたちの行く末を
見ていられないのが辛いとは言っていたけれど・・・。


何が幸せで、何が不幸せかはわからないけれど、自分は、
人生の黄昏には、後悔というものを残さないでいられたらと思う。

僕の命は、一度は死の淵まで行った命。大切にしなければ・・・。


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