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2012年10月01日(月)
寿命

もう決して若くない。
この先どれだけ描けるのかな。
そういう切迫感もうまく持てないでいる。
っていうか、もう涸れているんじゃないの?
もう搾り出しても何も出ないんじゃないの?

以前好きだった漫画家さんや同人作家さんが、
もう今は漫画と離れた生活をしていたりする。
どんなにその世界で評価されても(バカ売れる、ということではない)
生活することとは別なのかなあ。

私よりうんと若くて上手い、天才としか思えないような人が
もう漫画には戻ってこない。
ある人は、ブログで漫画とは関係ない現在の仕事のことを
書いていたりして、読んでいてやりきれなくなってしまった。
どうして。どうしてだよ。

ブックオフに行けば、世に出て少し経った本は
どんどん105円(税込)にまわされる。
彗星のように、現れて通り過ぎて消える。
好きだった漫画、一世を風靡した漫画も
10年、20年と経てば忘れられ、誰も覚えていない。
なんともせつないな。

先日、古い少女マンガ雑誌(30年近く前)を
入手して眺めていたんだけど
この頃の売れ筋の人たちは、みんなすごく若い。
まんがスクールなど投稿者の年齢を見ると、多くは10代だし
年齢高めでも20歳そこそこ。
描き手の顔ぶれを見ても、10年後にその雑誌に残った人はいないし、
現在も活躍しているのはごく一部。
漫画家というのは若い時期だけの、短命な職業だったんだなあと思い知らされた。

もっとも今だって大きくは変わっていないんだろうけど、
少なくとも年齢だけでハネられることはなくなった。

私が当時の作家なら、引退後の身の振り方を
考えなければならなかったのかも。
こんな歳まで少女漫画を描いていられるなんてありえない。

先のことも見えないし、
あんまり未熟すぎる自分にガッカリ失望もするけれど、
少なくとも時代には恵まれたってことか。
この幸運を前向きに受け止めていくか。



…いや、なんとかやる気を上げようと、必死です。

萌える絵が描きてぇなぁ