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2011年11月09日(水)
変態

編集さんがわたしのことを「変態ですよね!」「ぜったい変!」と
仰るので、いろんな強迫観念が消えました。
常識人に見られなきゃ、嫌われないようにしよう、などとは
思わなくなりました。ありがたいことですよ。
編集部に汚いカッコで行って、何と思われたって全然かまいません。
つくづく、人柄と作品の評価は別ものなんだなあ
(私は自分の作品をちゃんと批評できないけど)

さて、今かいている作品が、ひさびさにエロめです。
といってもTL雑誌ではなく、いつもと同じ一般少女誌です。
その雑誌の中で、私の売りはエロなのだそうです。
私の漫画はエロ皆無だとアンケート順位が激落ちなんだそうです。

そういうシビアな事情だけではありません。
一般誌でも「ちょいエロめ」という要望と指示に
従って描かせていただいた結果、
ここ2年、なーんかヌルいエロしか描いてねぇな、と
中途半端さを反省したのでした。
「視線」など、編集さんに「エロイですね〜」といわれても
「そうかなぁ?たいしたことない気が」と、ピンと来なくてですね。
たぶん、私の中で「一般誌だから、これくらいでいっかー」と
ナメたヌルさがあったんじゃないだろうか。
出し惜しみというよりも、エロ手抜きかな。ひどいですね。

でも、そんなことはもう言ってられん。
雑誌の中での私の立ち位置がそれならば
特色は思い切りよく出していかなければ、生き残れません。
それに、エロを描きたくなかったんじゃなくて、
編集さん(女性)に「こいつヤバい」と引かれるのが
怖かったのかも。そうだきっとそうだ!
でも、もう手遅れだとわかったので、怖くなくなりました♪

そんなわけで、今回は「思いっきり走って来い!」と首輪をはずした
編集さんの指示のもとで、かなり思い切ったエロを描きます。
とはいえ一般誌ですから、絵について抑えの細かい指示が来ています。
ありがたいことです。わたし一人では、さっぱり加減がわからないので。

あ、でも乳首描いてません。
今のところ、「せんせい〜」では一切描いていません。
あと、M字開脚とか性器付近の描写とか、裸で腰が密着しているところは
描きません(描いてはいけません)。
これがエロ漫画誌の作品なら、そういうシーンこそ描くべきでしょう。
一般誌とエロ漫画誌とでは、近いように見えても全然違いますね。

編集サイドでは、男性陣がひいてるらしいです。
担当の編集さん(女性)は「ドン引きさせましょうよ!」だって。
かっけぇ〜。

でもまあ、エロの有無は別として、
私の漫画を作家買い(立ち読み含む)する人があるとすれば、
その多くは、30代以上の男性ではないでしょうか。
特に、この文章を読んでらっしゃるあなた。いかがですか。
同人誌を購入されるかたの95%くらいが、そうなんですよ。
いまだにそうです。おもしろいですね。

男性でも女性でも、おいくつでも、
読んでくださるのはうれしいです。ありがとうございます。