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| 2008年03月04日(火) ■ |
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| エロまんがの星から(2) |
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けっこう長いこと、エロまんがを描き続けるのはいやだなぁ、と思ってました。師匠も言ってたけどパターン化してネタに困るし。クライマックスをエロに持ってくるのがお約束。それ以外の話が描けなくなるんじゃないかという恐怖。何より、人に言えないうしろめたさ。「そういうマンガって、自分の体験が元になってんの?」と聞かれた時に覚える殺意(注:相手によりますが)。
でも、一般の少女マンガ誌の編集さんにも「あなたの作品はエロいのが武器だよね」「女の子がロリっぽくてかわいいね」などと言われるようになり、最初はちきしょうと思いましたが、それがホメ言葉なのだとわかるようになって、ずいぶん変わりました。
趣味はともかく仕事としてエロまんがを描くのがすげーイヤだったわけですが、「向いているのか、いないのか」どちらかと考えると、やはり向いていたんだろうな。 今では、そう思えるようになってきています。希望はともかく、適性では◎だったので、そこに配属されたみたいな。 エロまんがだったから、デビューできたのだろうし、デビュー後も細々と描けたのだろうし、単行本も出して予想外のメガネ委員長の流れに乗れたんだな。あのタイトルと表紙、当時はやっぱりイヤでしたが、結果は、あのおかげで下手くそな単行本でも買っていただけたわけです。編集部の判断は間違っていなかったのかもね、というご意見を下さった方、ありがとうございます。私も今になってそう思ってます。
エロの方向には進みたくないんじゃないか?とつぶやいてくださった方も、ありがとうございます。今は吹っ切れています。雑誌が女子高生対象っぽくなくなったので、「青少年に有害かも」といううしろめたさも消えました。たまにエロじゃないのも描いてますよ! でも、当面はエロまんがも続けます。干されるか、雑誌がつぶれるんじゃない限りは。生活のためというのもありますが、定期的に描く場所があるのはありがたいことだからです。私のような怠け者は、商業作品を半年描かなかったら、もう続けられないと思うので。駄作でもなんでも、描かないとダメです。「描きたくないジャンルだから描かない」なんてことを言ってたら、エロ以外でも描き続けることはできませんし。 それに、エロまんがのほうは今まで、ほんとうに好き放題に描かせていただいています。エロさえきっちり描いていれば、あとはリテイクを出されません。(ネームを出すのが遅すぎるからか。そっか)ものすごく恵まれています。
ただ、このあと10年も20年もTLやら少女誌やらで描きつづけられるとは思ってませんので……将来のためにも精進していきたいと思います。 と、↓これをみて思った次第です。
参考記事 画力向上ガイド内の記事
おわり
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