土曜日の夜から お泊りでした。
こんなに長い時間 ずーっと一緒にいるのは 初めてかもね?
日曜日の夜 帰りたくなくなってしまう。
だって、昨日の夜から ずっとなおきは隣にいたのに
寝るときだって 起きたときだって
クルマに乗っているときだって
いつも なおきは隣にいてくれた。
でも、ウチに帰ったら もぅ なおきはいない。
アタマではわかってる。
明日からまた仕事だ。
帰らなきゃ。
だけど、帰りたくない。
なおきと ずっと一緒にいたい。
ワガママを言って なおきを困らせてしまう。
急に元気がなくなった あたしが
アタマでも ココロでも理解しておうちに帰れるまで
なおきは 待っていてくれた。
あたしは 無理やり笑顔をつくる。
「だいじょうぶ。」 そう言いながら。
本当はだいじょうぶじゃなくても
「 だいじょうぶ。」 そう言えば ホントになる気がして。
笑顔じゃないあたしを なおきは心配するから
無理して笑顔をつくる。
あたしのホントじゃない笑顔。
なおきを騙せる?
『 ホントにもうだいじょうぶ?』
そう言うなおきに 「 だいじょぶだよ?」ってウソの笑顔で答える。
なおきは あたしの家の前まで送ってくれる。
あたしは クルマから降りる。
ウチに帰って 思った以上にへーきだった。
なおきが隣にいなくても あたしは生きてる。
泣かなかった。 本当にだいじょぶだった。
しばらくしたら なおきから電話。
『 バイバイしたとき 元気なかったからさ。だいじょうぶ??』
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