たま日記
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2004年08月06日(金) そりゃ田舎

だけどさ。

夜に国道をヘロヘロ車で走ってた時。
前をミニパトが走ってたのだよ。
おぉ、マッポだ。なんてバタやんと言ってたんだけど、なんとそのミニパト右折帯に入るのにウインカー出さないでやんの。
をい。マッポが道交法無視すんな(笑)
もしかしてミニパト使って路上講習してるのかもね、って笑ってたらそのミニパト。カーブ以外の所でもふらふら〜とセンター割りそうな運転をしてる。
マジか?マジでミニパト使って路上講習してるのか!?(爆笑)
まぁ、んな訳ないだろうけどさ。
もちろん車間はバッチリ取ったけどね!←爽やかな笑顔でキメ



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土砂降りの雨。
窓を叩く雨は電車の勢いもあって、触れる側から一瞬で砕け飛び散る。
大粒の雨は何回も何回も同じ事を繰り返し、何度も何度も繰り返すそれを私は飽きる事無く見続ける。
絶対に敵うハズ無いのに。
雨粒は無謀にも窓ガラスに向かい、そして弾け飛んでいく。


敵うハズないのに。
そう誰かが言った。

無謀だ。
そう誰かが揶揄する。


誰もが無理だと思う事なのに、人の意見なんてまるで耳にしないアイツ。
アイツはただ自分の思うままに生き、信じるままに行動する。
そして誰もがあり得ないと思った事をアイツは成し遂げた。


線路のカーブで電車がガタリと揺れ、洪水のように上から大雨が流れ落ちる。
それはあの時に見た光景と良く似ていた。

いい加減首が痛くなってきたから窓ガラスから一旦顔を戻すと、私は持っていた
鞄を開く。
取り出したのは、ちょっと端の辺がよれよれになった一冊のスポーツ紙。
隣に居たサラリーマン風の人がちょっと驚いた顔をする。
やっぱり驚かれるよね。日本で海外のスポーツ紙を読むなんて。
何度も何度も見直したし、どこか出掛ける時には必ず持ち歩いていたから
随分くたくたになっちゃった。
やっぱり日本のより強度が弱いのかな?
そんな事を思いながら、私の指はもう決まったようにお馴染みのページを捲る。
何度も何度も開いたからそこは糊が剥がれそうで、置けばそこが自然と
開くぐらいしっかり跡になっていた。
馬鹿か。
そう呆れられても私は止めなかった。

どれだけ頑張って、どれだけ苦しんで、どれだけ悔しくて、どれだけ嘆いて
どれだけ待ち望んで、どれだけ切望していたか私は教えて貰っていたから。
そして手に入れたものの大きさと、喜びと、少しの重圧を私に教えてくれたから。
だから嬉しかった。本当に嬉しかった。
あなたが投げたパスが雨を切り裂き真っ直ぐに仲間の所に届いたあの瞬間を。
パスを受けた仲間がゴールラインに向かって土砂降りの雨の中、飛沫を散らしながらゴールを駆け抜けた事を。
あなたが勝利を分かち合える仲間と抱き合って喜んでいた事を。
本当に嬉しかったんだよ。

でもそう言うとあなたは呆れたように、でも少し照れ臭そうに、バーカ、って雑誌を隠す。
だから私はこんな所で読む羽目になる。
それでも良いや。良かったね。



駅に付いても雨は一向に止む気配を見せず、傘持ってくればよかった、と溜息を付く。
売店に行けば傘を売ってるけど、こういう時って何だか値段が上がってる気がしない?
どうしよう…と暫し途方にくれていると、ふいに鞄から断続的な振動を感じ慌てて
中を探り携帯の液晶画面を覗く。
「妖一?」
ピッと電子的な音と共に話し掛ければ、俺以外誰が居るんだ、と酷く偉そうな態度を取られる。
「どうしたの?」
『あぁ?人の忠告無視して傘も持たず出て行った、どっかの誰かさんをわざわざ迎に来たのにどうしたの?だぁ』
そう言えば、出掛ける前に傘を持っていけって言われたけど持って行かなかったんだったっけ。
「ゴメン。でも有り難う」
アメリカから戻ってきたのは昨日遅く。
疲れてるだろうに、それでも迎に来てくれた。
優しさを感じる分、相変わらず変わらない態度に可笑しささえ覚え私は素直に謝りそして感謝を伝える。
やっぱり蛭魔妖一は蛭魔妖一だ。


「でも、今何処に居るの?」
『駅の裏のロータリー』
裏は地下の階段を通らなければいけない。
ちらっと足元を見れば結構かさばる荷物達。
「あのさ、表まで来てくれない?」
たまに見せる優しさに甘えてちょっと欲張ってみる。
ね、数ヶ月ぶりに会うんだし。
ちょっとは世間のダンナ様みたいに優しい所。見せてよ。
『お前がこっちに来い』
暫し沈黙。
後。
「な、だって荷物多いし、階段があるし…」
なんとか食い下がってみるけど
『はい、降りて昇って頑張って』
とお茶らけた様に言われ、まだ何か抵抗しようとした私の鼻先で電話は無常にも切られた。

信じられない!
前言撤回!
優しくなんか無い!少しでも感謝した自分が馬鹿だった!
これが数ヶ月振りに合った妻にする仕打ち?

そう頭の中で憤慨しながら私は階段を降りる。少しは声に出てたかもしれないけど。
そして息を切らしながら階段を昇る。…もう駄目、もう限界。
興奮しながらの運動は我慢大会の趣がある。
もう少しで昇りきれるけどギブアップ。
私は手摺にもたれ、日ごろの運動不足を実感しながらと大きく肩で息をする。
「そんなに息切らしてると、間抜け面に益々磨きがかかるぞ」
突然振って湧いた威張り声。
え?と顔を上げれば傘を差して踊り場の上で片手をポケットに突っ込んだまま
人より長めの八重歯を剥き出しニヤッと笑う妖一がいた。
「だ、誰が間抜け面よ…っ」
なんとか呼吸を整え反論するけどふんと鼻で笑う、そのあんまりな仕打ちに今度こそ腹が立ち、言い返してやろうと息を大きく吸う。
「いいから早く来い」
けど意気込む私を無視するように妖一はそう言うと一番重い荷物を軽々と持ち上げ、さっさと車まで歩いていった。
一瞬呆気に取られたけど、私は後に残った軽い荷物を持ち慌てて後を追った。
駐車場から地下道の入り口まで歩いて数分。
あんな事言ってたけど、結局何だかんだで傘さして迎えに来てくれた妖一の背中
を追いかけ私は嬉しさを隠せず一人微笑んだ。


お前がズブ濡れで帰ってきて、風邪でも引かれちゃ適わねぇからな。
そう言うけど、雨が降って無くてもきっと迎に来てくれただろうダンナ様は
やっぱり優しいや。
じゃ雨のお陰だね。
そう言う私に妖一は、二度はねぇぞ、と横目でじろっと見ながらアクセルを踏み込んだ。


あの時フィールドに降り注いでいた雨は、きっと今の様に優しかったよね。



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大分前にバタやんに頼まれて(ん?頼まれてか?)放置プレイしてた
アイシールド21の日記散文。
うん。纏まりの無い文章だね♪_| ̄|○短くしようと端折リ過ぎだー。
相変わらず短くしようと思ってるのに短くならない。文章を纏める力
を、神様どうぞ下さいな。

何だかんだ言って大事な人にはマメ男だよね。蛭魔って(笑)そう思う。
もしよければこの散文はバタやんへ。


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