2003年07月08日(火) :
キャラクターと名前
キャラの識別、というだけでなく、この名前というやつ、キャラの人生(大袈裟な)にまで関わっているような気がします。 名前でイメージが左右される、というか。 例えば、カイン。 私はどうやら、この名前に「不幸」というイメージをかなり強固に抱いているらしく(実に迷惑な話である)、おかげで私の書く登場人物の中でも、非常に薄幸な人生を送る羽目になっております。現在では、出番そのものがあまり多くないので、その不運っぷりが目立たないだけだと思われます。 そもそも、モデルが「不幸と哀愁を背負った男」、カイン・ハイウィンドでは致し方ないか!(酷) 私の中で、カインという名前は「外見や能力には恵まれていても、本人はそこはかとなく不幸の香りをさせている」というイメージのようです。酷い話です。
名前でどうも……、と思ったのは、前に書こうとしてすぐに止めた話の主人公。 リューンという名前にしたんですが。男なんですけど、名前のせいか、えらくナヨった奴になってしまったので、速攻没にしました。そういうキャラにしたくなかったんですよ。 もっと、逞しく強かなキャラにしたかったのに、なーんか名前に引きずられた、というか。
中国的な名前の場合は、やはり漢字の字面があるので、適当に漢字組み合わせてたら、「らしく」見えるっつーか。 いや、本当はそんないい加減なつけかたじゃないでしょうが、ま、創作の上です。 実際、『華京』の登場人物たちは、名前つけるのに、そんなに悩んだ記憶が無いのですよ。祥竜の場合、竜の字は使いたいな、名前……「しょうりゅう」にしよう。じゃ、しょう、の字はどうしよっか。昇や小は却下として……祥、か。万事こんな風で、かなりあっさりと。女性の名前は、なるべく優しい綺麗なイメージの字を使おう、とか。 姓に関しても、割と適当に選んだというか。祥竜の姓に項を選んだのは、私が項羽を好きだからです(笑)。 「張三李四」といわれるほど、中国人の姓は、日本人に比べてバリエーションが少ないといわれますが、さすがにまだまだ使ってない姓は色々あります。曹、馬、趙、孫、韓、周、武、朱、史、柴、灌、孔、許……諸々。
うーん、名前って結構でかい存在だなあ。
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